前回のあらすじ(モノサシをどう使うか?)
吉田の師匠である為替和尚は言った。
「レンジからのブレイクアウトを狙いたいなら、明確に”今がレンジやっ!”って判断できることが大事やねん」
言われてみればもっともな話であり、トレンド相場、ドテン、押し目、レンジ。ごく当たり前の相場の状態が、機械に判断できるように定義されていなければ、当然エントリーもできない。
まずは、相場の形を定義しなければ!
師匠の一言で、明確な方向性が示された。
これは自動にかぎらず裁量トレードにも言えることだが、ドテンと判断する
基準、トレンドと判断する基準がなければ、トレードは出来ない。
出来上がったチャートを後から見て判断することは誰にもできるが、
それでもレンジ相場の細かな定義を言える人間は少ない。
なんとなくの”形”で相場の状態を判断している証拠だ。
自動トレードシステムを作るのであれば、このような曖昧な定義のままでは先に進めない。まずは、相場の状態を定義しなければ!
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前回のあらすじ(基準を手に入れろ!)
1分チャートにひとつ前の1時間足を表示することで、
いままで見えなかったものがおぼろげながら見えてきた。
これまで、なにもないと思っていたところには、人が判断を悩ませる明確な基準があり、ヨコの流れについても、転換のポイントになるポイントが見えてきた。胸を張って自動トレードに活かせるといえるものではないが、
なにか吹っ切れるものを感じていた。
単純なインジケータではあったものの、チャートの中に基準線を
設けられたことで、これまでずっと暗闇の中をさまよっていた我々に、
一筋の光が差し込んできた。
次の問題は、この新しい基準をどのように自動トレードに活かすか?
また、相場をタテ・ヨコ・ナナメでとらえることの重要性に気づいたが、
これをどう活かすか? 新たな問題が目の前に現れた。