前回までのあらすじ(ボラのないところを避けろ!)
これまで作ってきた自動トレードのルールに共通している欠点として、ボラがないところで負けていることだった。
そこで、今まで先送りしてきたボラティリティの数量化に挑戦し、苦心の末、デッドバンドというインジケータを作り出す。
しかし、デッドバンドは裁量トレードでは使えるが、自動トレードで使うには難しいことがわかった。
今回はデッドバンド開発中の期間の話である。
師匠である為替和尚は、ほとんど毎日のように吉田に電話をかけてきて、
スカイプを使いながらチャートの見方、トレードの考え方を説いてきた。
マンツーマンのトレード指導といったところか?
プロトレーダーからの直接指導といえば、みんながうらやむ状況かもしれないが、この時は考案する自動トレードシステムがどれも問題を抱え、勝ち組トレーダーのトレードルールさえあれば簡単に自動トレードシステムを開発できると考えていた吉田にとって、焦りばかりがつのる時期だった。
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