FXの入門書や、相場のことを解説しているブログなどを見ると、
よくに初心者は「攻めやすい相場」、「わかりやすい相場」を狙えと
書かれた文面を目にします。
「うん、うん。確かにこういうはっきりしたトレンドが
出ている相場のほうが狙いやすいよな」
一緒に掲載されているチャートの切り抜きを見て思うものです。
だがしかし…!
それ終わったチャートですから!!
師匠の為替和尚もたびたび口にします。
「終わったチャートなら、なんとでも言える」
そうです。一番大事なのは、
チャートの右端でどう判断するか
結局これにつきます。
初心者に指導していて一番難しいのが、トレンドを判断させる方法。
そりゃあ、終わったチャートなら、明確なトレンドがわかりますよ。
でも、ずっと上げ相場が続いていたからといって、いつまでもそれが続くわけじゃないし、買いと判断したところで、下がるかもしれない。
「はぁ? トレンドなんて長期の移動平均線いれて、それの上下どっちにいるかを見ればわかるだろ」
こんな意見もあるかもしれない。
でも、移動平均線を使ったトレンド判断は、遅れがちになるし、
必ずドテンでやられる。
終わったチャートで見れば「攻めやすい相場」、「わかりやすい相場」なのかもしれないけど、チャートの右端で見た時に、同じ判断ができるかどうか。これが上達できるかどうかの境目だったりする。
もちろん、自動トレード開発でも一番議論が多い点はここ。
今回のテーマは、「チャートの右端で見た時に、わかりやすい、攻めやすい相場とはなにか?」です。
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前回のあらすじ(モノサシをどう使うか?)
吉田の師匠である為替和尚は言った。
「レンジからのブレイクアウトを狙いたいなら、明確に”今がレンジやっ!”って判断できることが大事やねん」
言われてみればもっともな話であり、トレンド相場、ドテン、押し目、レンジ。ごく当たり前の相場の状態が、機械に判断できるように定義されていなければ、当然エントリーもできない。
まずは、相場の形を定義しなければ!
師匠の一言で、明確な方向性が示された。
これは自動にかぎらず裁量トレードにも言えることだが、ドテンと判断する
基準、トレンドと判断する基準がなければ、トレードは出来ない。
出来上がったチャートを後から見て判断することは誰にもできるが、
それでもレンジ相場の細かな定義を言える人間は少ない。
なんとなくの”形”で相場の状態を判断している証拠だ。
自動トレードシステムを作るのであれば、このような曖昧な定義のままでは先に進めない。まずは、相場の状態を定義しなければ!
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短期、中期、長期の流れを組み合わせた「パトリオットNeo」は、
トレンドフォローのジレンマを打ち破れるのか?
この問題は、インジケータとローソク足の関係をどう扱うかを、
とことん考えさせられました。
「長期トレンドに対して順張り」、「短期トレンドは逆張り気味の順張り」というのが、為替和尚が提唱する最良のエントリー。
タイミングが早すぎれば、エントリー直後に即逆行される。
タイミングが遅すぎれば、獲得できる利益幅が大きく目減りする。
自動だけでなく、裁量トレードにおいても、この問題は難しいものです。
この問題にどう取り組んでいったか?
さぁ、自動トレード開発奮戦記の続編。御開帳。
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みなさん、今年も残りわずかになってきました!
年末モードでテンションが上がってきた吉田です。
前回の記事「トレンドフォローの落とし穴」で、チャートを見ながら
「この部分が取りたいなぁ」
「ここのエントリーおかしいなぁ」
と試行錯誤をしてしまうと、どんどんロジックネジ曲がっていってしまう。
というお話をしました。
そこで、最後に「トレンドフォローのジレンマ」に陥る本当の原因を
考えてみてくださいと書きました。
どうでしょう、わかりましたか?
そもそも「トレンドフォローのジレンマ」が発生する原因は、「目の前のチャートにルールをあわせていってしまうこと」ですが、なぜ、こんな事をしてしまうのか?
今日はその答えを書きたいと思います。
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