トレードの世界では、異口同音に語られる「メンタル」。
しかし、改めて「メンタルって何?」と聞かれて答えられる人
はどのくらいいるのだろうか?
トレードの世界でメンタルというと…
こんな感じの答えが返ってきます。
詰まるところ
メンタル=トレードルールを守る
と言ってもいいかもしれない。
でも、ほんとに正しいの?
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いよいよ6回目に突入。連載も終盤戦です。
さて、前回「もしかして、これってトレードルールの作り方(5)」で、
上のチャートの赤で囲んだ部分をレンジと判断した理由を考えてみて
ほしいと宿題を出しました。
答えは人それぞれかもしれないけど、そのひとつとして。
レンジブレイクを狙いたいのであれば、まずレンジになっている箇所の判断がつかなければなりません。よく、「卵が先か鶏が先か」という命題がありますが、レンジブレイクにはレンジ相場が必要なのは明確ですね。
レンジもあとから見ないと、そこがレンジだと判断できませんが、
ポジションを持ってないなら、レンジと判断がつくまで判断を保留に
すればよいだけです。
前回の記事で、
エントリーまでにいかに相場の
状態を判断できているか?
これが鍵になると説明しました。
レンジブレイクの仕掛けどころが、レンジの上限か下限いずれかのブレイクであるなら、まずはその上限と下限を判断できなければなりません。
あなたは、明確な根拠がありますか?
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トレードを難しく語ろうとすれば、○○理論だとか、金融工学だとかイカメシイ名前をつけて、聞いただけで舌を噛みそうな専門用語がずらりと並ぶ話をすれば、理解できなくても、すごそうな話に聞こえます。
でも、それって「へのつっぱりはいらんですよ!」と
どう違うのでしょう(笑)。
「おお! 言葉の意味はわからんがなんだかすごそうだ」
と解釈しているだけかもしれません。
実際のところ、Google先生に「トレード理論」と打ち込んでみると、あれやこれやと「へのつっぱり」についての意見を目にすることが出来ます。理論や理屈と言ってみたところで、よくよく見てみると「エントリー」よりになっているケースが多々見られます。
FX寺子屋流に「へのつっぱり」について説明します。
すごーーーーーーく単純にトレードを説明するなら、
(1) エントリーする
(2) 利食いの戦略を実行する
(3) 損切りの戦略を実行する
これだけなんです。
利食いと損切りをあえて「戦略」としたのは、
ここにトレード理論の本質があるためです。
はい、ここで戦術と戦略の違いを説明しますね。
「戦術」とは具体的な戦い方や手法をいいます。例えば、包囲殲滅戦術という戦術があります。これは敵を複数で囲い込んで袋叩きにする戦術です。TVの中のスーパーヒーローは○○戦隊を名乗る連中以外やらない戦術ですが、現実世界では有効なので、たびたび使用されます。
「戦略」とは、戦術をいかに効果的に使用できるようにするか、環境や状況を整えること。そして最終的な目的達成までの道筋を立てることを指します。
包囲殲滅戦術を使うためには、1の敵に対し、複数の味方で囲まなければなりません。敵も不利になるのを承知でわざわざ囲まれに来るマゾヒストではないので、司令官や軍師(参謀)は、いかに敵を包囲できる状況を作り出すかを考えます。例えば、敵の捕虜を餌にしておびき出す、地形を利用して伏兵を隠して一気に襲い掛かる。ちなみにこれは厳密には作戦ですが、この辺を説明すると脱線したまま終わるので、もっと知りたい場合はGoogle先生に教わってください(笑)。
利食いと損切りは戦略と呼んでいるのに、(1)のエントリーは単に
「エントリーする」としか書かれてません。
なぜか?
[続きを読む]前回の「トレードルールの作り方(2)」では、自己分析について触れましたね。それらを考慮した上で、相場のどの波を狙うかを決める。
チャートを見てると、相場が大きく動いてる部分だけをみて、
「もしかして、このルールで行けるんじゃね?」
と都合の良い解釈で、自己都合のルールを作りがちです。
前回までチャートを見るなといったのはこのためです。
どれだけ客観的に捉えようとしても、目の前にチャートがあれば、
その形に少しずつ寄って都合の良い解釈をしてしまうのは
人のサガです!
別にあなただけじゃないので、安心してください。
よく、エントリーする前にきちんとルールを決めておけと言われているのも実はコレ。ポジションを持った状態でチャートを見ていると、
自己都合バイアスMAX!
なんです!
こんな状況で冷静な判断を下すには、相当な訓練を積んでおく必要がありますが、書籍やウェブでかじった程度では到底身につくものではありません。
では、どうすればいいか?
紙の上で理屈が説明できるようになるまで、チャートを開かないことです。
第3回目は、自分が狙うべき波を理論的に扱う方法について説明します。
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さて前回の続き! (前回の「トレードルールの作り方(1)」)
前回は、なぜトレードルールを作る必要があるのかを説明しましたね。
トレードルールを作る必要性をひとことで説明するなら、
勝ち負けが存在しない世界に、
勝敗を持ち込むこと
これだけです。
どうなったら「勝ち」で、どうなったら「負け」なのか?
常に意識すべき問題です。
だって、相場の世界には「含み益」と「含み損」が存在するので、
「すげー! こんなに利益が出てる! 後ちょっとで大台だぁ」
↓
「ああ! なんでこんなに目減りしてるの。あの時利食っとけばよかった…。とほほ。」
あるいは
「なんでエントリーするとすぐ逆に行くかな。仕方がない、もう少し損失が減ってから損切りするか。」
↓
「うわーん。なんかマイナスが倍になってる。切るべきか? いや、この流れなら、半値まで戻るはずだ。」
↓
「…あかん。とても切れるレベルじゃない。塩漬けにするか…。」
こんな光景が世界中で繰り広げられてるとか(笑)。
だからこそ、まず「勝ち」「負け」を定義することが大事。
トレードルールというと、エントリー方法ばかりに固執するけど、
むしろ重要なのはこっち。
さて、第2回目は、具体的なトレードルールの作り方に入ります。
でも、チャートを開く前にすることがあります。
というより、チャートはまだ開いちゃダメ!
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