前回の「トレードルールの作り方(2)」では、自己分析について触れましたね。それらを考慮した上で、相場のどの波を狙うかを決める。
チャートを見てると、相場が大きく動いてる部分だけをみて、
「もしかして、このルールで行けるんじゃね?」
と都合の良い解釈で、自己都合のルールを作りがちです。
前回までチャートを見るなといったのはこのためです。
どれだけ客観的に捉えようとしても、目の前にチャートがあれば、
その形に少しずつ寄って都合の良い解釈をしてしまうのは
人のサガです!
別にあなただけじゃないので、安心してください。
よく、エントリーする前にきちんとルールを決めておけと言われているのも実はコレ。ポジションを持った状態でチャートを見ていると、
自己都合バイアスMAX!
なんです!
こんな状況で冷静な判断を下すには、相当な訓練を積んでおく必要がありますが、書籍やウェブでかじった程度では到底身につくものではありません。
では、どうすればいいか?
紙の上で理屈が説明できるようになるまで、チャートを開かないことです。
第3回目は、自分が狙うべき波を理論的に扱う方法について説明します。
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さて前回の続き! (前回の「トレードルールの作り方(1)」)
前回は、なぜトレードルールを作る必要があるのかを説明しましたね。
トレードルールを作る必要性をひとことで説明するなら、
勝ち負けが存在しない世界に、
勝敗を持ち込むこと
これだけです。
どうなったら「勝ち」で、どうなったら「負け」なのか?
常に意識すべき問題です。
だって、相場の世界には「含み益」と「含み損」が存在するので、
「すげー! こんなに利益が出てる! 後ちょっとで大台だぁ」
↓
「ああ! なんでこんなに目減りしてるの。あの時利食っとけばよかった…。とほほ。」
あるいは
「なんでエントリーするとすぐ逆に行くかな。仕方がない、もう少し損失が減ってから損切りするか。」
↓
「うわーん。なんかマイナスが倍になってる。切るべきか? いや、この流れなら、半値まで戻るはずだ。」
↓
「…あかん。とても切れるレベルじゃない。塩漬けにするか…。」
こんな光景が世界中で繰り広げられてるとか(笑)。
だからこそ、まず「勝ち」「負け」を定義することが大事。
トレードルールというと、エントリー方法ばかりに固執するけど、
むしろ重要なのはこっち。
さて、第2回目は、具体的なトレードルールの作り方に入ります。
でも、チャートを開く前にすることがあります。
というより、チャートはまだ開いちゃダメ!
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ブログのコメント欄だけでなく、公式サイトの方にもいろいろと質問をいただくのですが、「○○を教えて欲しい」という人が結構います。
質問者は真剣に自分が抱えてる問題はこの部分ですと訴えているのですが、
吉田からするとピント外れな内容ばかりなんです。
まぁ、自分のスタイル、ルールが確立できているなら質問なんてしない
だろうから、当たり前なんですけどね。
公式サイト、師匠のブログ(5pips上等!)、うちのブログでくり返し
トレードを題材に扱ってきましたが、どうも肝心な部分が伝わってない
ような気がします。
情報が断片的? 自分の事例に当てはめづらい?
当たり前でしょ。無料で出してる情報なんだから。
それでもそれをつなぎ合わせれば、答えに近づけるだけのものを書いてるつもりですが、わざわざ質問をくれる人は、ちゃんと読んでくれてないのかなという感じを持ちますね。
ただ、うちで推進しているプロジェクトが、自動トレードシステムの開発である以上、踏み込んだことを書くとそのものズバリが出てきてしまうので、
そこはある程度ぼかして書くしかないわけです。
(機械が利益を出せるということは、現金製造機と同じですからね)
とはいえ、最近の師匠のブログもそうですが、ちょっと抽象的な表現が多いのも事実。たまに他所様のブログを見ると、こんなアタリマエのことをさも大発見のように書いたり、小さなネタを大きくふくらませて書いてるのを見ると、うちのブログは小難しいことを書きすぎているのかもしれませんね。
自分らが当たり前、常識だと思っていることが理解されてないからこそ、95%の人間が依然として負け組にいるのも事実。
だから、ちょっと目線を変えて今回から3回くらいを目安に、
「トレードルールの作り方講座」をやります。
では、まず質問。真剣に考えてくださいね。
あなたは何故トレードルールが必要なのか説明できますか?
さぁ、ちょっと考えてみてください。
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お堅い話が続いていたので、今日はさらに堅い話を(笑)。
堅いといってもハードウェアのお話。
昨年末から、師匠との間でずっと話題になってるのがトレードPC。
PCっていっても結局、「モニタを何枚にするか」ってだけのこと。
昨年の記事をあさると2回マルチモニタに触れているので、
興味のある人は合わせて読んでみてください。
トレーダーがマルチモニタを必要とするのは、ひとつのチャートから得られる情報ではほしい情報が手に入らないから。
確かに昔のPC環境の場合は、それほど高い解像度がなかったので、
必要な情報を得るために複数のモニタが必要でした。
でも、フルHD(1980×1080)が当たり前になり、WQHD(2560×1440)や4K(3840×2160)なんて解像度が使えるようになると、正直1枚でよくね?って気になります。
実際、論点はそこ。
1枚のモニタで必要な情報が表示できるのであれば、マルチモニタ環境を整える必要はない。で、実際のところどうなのかというのが今回の記事です。
(ハードのスペックは2014年4月現在の情報です)
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トレーダーって人種は世間一般では「投資家」と見られてます。
でも、これって本当かな?
底の浅いメディアは、投資を株や証券、為替、先物と定義してます。
たしかにこれらにはマーケットがあり、その世界の成功者は普通にサラリーマンの生涯年収を超える巨額のお金を手にしています。
それこそ億万長者がゴロゴロいます。
億万長者=ミリオネアの定義はまちまちですが、サラリーマンの生涯年収を2億とすると、最低でも2人分の人生を送れるぐらい稼いでいると定義しましょうか(一時的に2億稼いでも、その後全部すってしまったのなら、それは単に収入の先食いなので)。
でも、読者の方はうすうす感じていると思いますけど、
トレーダーは労働者
なんです。
あぁ言っちゃった(笑)。
では、なんでトレーダーが労働者なのか?
その理由を説明しますね。
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