意外と知らないマネージメントの基礎

2014/10/05 カテゴリ:投資術
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意外と知らないマネージメントの基礎

投資の世界では、「マネージメント」が重要だという話がたびたび出てきますね。うちのブログでもよく話題に登ります。


では、あらためて「マネージメント」ってなんでしょう?
世間では資金管理とほぼ同じ意味で使われますが、「資金管理」は狭義のマネージメントです。寺子屋的には「リスク管理」と「資金管理」をあわせたものを「マネージメント」と定義してます。


最も投資におけるマネージメントについては、誰かがきちんと定義したわけではないので、別の見解があるやも知れませんが。
ここで、簡単に「リスク管理」と「資金管理」を簡単に説明しますね。

リスク管理とは?

「リスク管理」でググるとビジネス上のリスク管理や、金融のリスク管理などが出てきます。このあたりの話はちょっとマクロすぎるので、あくまでもトレードに限定したリスク管理であることを念頭に置いてくださいね。


で、すごくぶっちゃけた言い方をすると「損失の管理」です。
投資なので、最悪の事態は「資金の枯渇(パンク)」ですね。
資金の枯渇しないように、リスクをコントロールすることを「リスク管理」と呼びます。リスクにもいろいろな種類がありますが、説明が長くなるのでここでは省略。

資金管理とは?

「資金管理」はちょっと手法めいた表現をしているところもありますが、簡単に言うと、自分の資金をどのように投資するか方針を決めることを指します。
ギャンブルでいうなら、ベット方法(賭け方)です。
追い上げなども資金管理の一種です。


あと、投資の世界では1回あたりにとるリスク(2%ルールや5%ルール)の規定なども資金管理の一種です。


さて、「リスク管理」と「資金管理」に簡単に触れたところで本題です。
本題は続きを読むをクリックしてから。


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マネージメント=経営と置き換えると…

ほとんどの人が毎日の糧を得るために、何らかの仕事をしています。
中には会社やお店をやっている人もいるでしょう。
ビジネス、商売。呼び方はなんでも構いません。これらの商売を回していくことを「経営」と呼びますが、英語ではマネージメントです。


ここで商売(ビジネス)を例えに出してみましょう。
商売の目的は、資本(お金や人)を投下して、利益を得ることです。
ぶっちゃけた言い方をするなら、


「お金や時間、人を使ってお金を増やすこと」


です。
商売では、資本を使って製品やサービスを提供して売上をあげます。売上を得るために使ったお金を「経費」といいますが、売上から諸経費を差っ引いたお金が「利益」と呼ばれる「お金の増加分」になります。

利益=売上-経費

会計学の世界では諸説ありますが、単純に説明すると、
上記の式が成り立ちます。


では投資の世界はどうでしょうか?
投資の世界は、自分の資金を使ってお金を増やします。


「お金を使ってお金を増やす」


投資の世界においては、経費という概念は基本的に存在しません。
代わりに存在するのが「リスク」です。
でも、リスクと経費。本質的には同じものです。

リターン(利益)を得るために
不可欠なものだから

ビジネスと投資の最大の違い

ビジネスにしろ投資にしろ、最終目的は「お金を得る」です。
そのためにリスクをとったり、経費を使います。

ほぼ例外なく、経費を使わずに売上をあげられるビジネスはありません。ネットビジネスには限りなく経費が抑えられているものもありますが、リターンがしょぼかったり、あなた自身の時間という資本を膨大に必要とするものだったり…。で、カリスマと称される人の商材を購入したりするのも経費ですよ。


投資はどうでしょう? まず、金融に関する投資話でリスクがないものはほぼありません。話がややこしくなるので貯蓄は除外しておきます。
ちなみに、元本を保証することは出資法違反なので、なんらかのリスクはあるものと考えてください(そもそも元本を保証する行為自体、「お金をあげるよ」といってるのと同じなので、前提条件が怪しいですけど)。


ビジネスにしろ投資にしろ、お金をリスクに晒したり、経費をかける必要があるということだけ理解してください。


ビジネスと投資。どちらもお金を使ってお金を増やします。
では、両者の最大の違いはなにか?

経費には自分の食い扶持(人件費)をふくめられるが、投資のリスクにはふくめることが出来ない

つまり、こういうことです。ビジネスと投資。ともに1万円の利益があったとします。

-ビジネスの場合-

売上 3万円
経費 2万円 (うち自分の人件費1万とする)
利益 1万円

 

ー投資の場合ー

獲得金額 3万円 (リワード)
損失金額 2万円 (リスク)
利 益 1万円

どちらも最終的に得た利益は1万円で、獲得金額(売上)と損失金額(経費)は同じです。しかし、ビジネスの場合、出て行くお金(経費)に自分の人件費を加算することが出来ます。つまり、実質的にはビジネスのほうが、経費に計上されている人件費の1万円分得していることになります。


まぁ、個人事業主と法人でいろいろとルールが違っていたりするので、必ずしもモデル通りとは行きませんけど、投資の場合は相場からお金を得るため、自分の人件費を相場のロスに含めることは出来ません。


ということは、ビジネスの世界でよく見られる経費を調整して、
わざと赤字にして税金を抑えるという手は使えません。
投資の世界では、常にリワード>リスクにしないと、資金がどんどん減っていきます。もちろん、その間の自分の食い扶持も捻出できません。

投資の世界におけるマネージメントとは?

パラメータは2つしかありません。「リワード」と「リスク」です。
「リワード」は、トレードで得られるお金。
「リスク」はトレードで失うお金です。


マネージメントが目指す先は、リスクとリワードをコントロールして…

利益の最大化を図ること

リワードをコントロールするのは、ちょっと大変ですが、誰でも確実に行える可能性があるのが「リスクのコントロール」です。
ちょっと回りくどい言い方ですが、すべての人がリスクコントロールができているわけじゃありません。できているなら、「損切りできへん」「ポジションの塩漬け」なんて言葉がこれほど多く語られることはありません。


冒頭でマネージメントとは、「資金管理」と「リスク管理」を指すと言いましたね。これらを駆使して「利益の最大化を図ること」がマネージメントの目的です。自分の食い扶持を経費(リスク)にふくめられない以上、なんとかしてコントロールするしかありません。


「資金管理」と「リスク管理」。機会があったらもう少し掘り下げてみたいと思います。今日はここまで!

お知らせ

※記事が2週空いてしまいましたね(笑)。ちょっと仕事が忙しく、考えることも多いためブログがまともに更新できなくなりつつあります。そこでしばらく、隔週の更新間隔に落とします。完全に休止してしまうと、再起動まで時間がかかるので、2週に1回のペースをなんとか維持したいと思います。

マネージメントを利用するには、ベースになる数字が不可欠ダヨ!

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この記事に対するコメント

2 件のコメント

  • まつもと
    2014/10/05 10:40

    もしかして健康上の理由かと思って、余計なお世話ながら心配しておりました。
    ほんと、良かったです^o^

    私も考える事が好きですので 集中の妨げになる事がある、わずらしさはよく分かります。
    個人的に、ブログが足枷になる部分があるのでしたら、長期休暇もよろしいのでは無いかと…
    苦しい時はお気になされず、休まれるべきだと思います。

    私だけではなく、多くの方は更新なくとも、応援しているはずですよ!

    吉田さん!精神衛生第一でお願いします!(笑)

  • 2014/10/05 13:41

    To まつもとさん

    ありがとうございます。
    ブログが足かせというか、今は進行中のプロジェクトが重なってるのでまともに時間がとれなくなってきているというのが正解ですね。
    自動トレードシステムの開発も、スタートから10ヶ月が経過してますし。

    できる範囲でやってみます。