ギャンブルに投資の考えを持ち込んでみたお!
先週末は競馬関連の仕事で出張がありまして、
オフ会と打ち合わせをこなしてきました。
オフ会といってもすすきので飲み歩くのが目的ではなく、メインはリニューアルされた札幌競馬場で、みんなで競馬をすること。集まったメンバーは、吉田が主催している「異常オッズ予想ソフト シンドローム」の会員の方々です。
全部で14名ぐらい集まりましたけど、JRA主催のオッズマスターズグランプリ2位、3位、4位が顔を会わせるというすごい事態に。オッズマスターズグランプリは、実際に馬券を買って特定期間の成績を競うもので、だいたい8万人が参加しています。
競馬は誰に聞いても「ギャンブル」だという答えが返ってくるでしょう。
では、為替(FX)は?
こちらは、「投資」と答える人と「投機(ギャンブル)」にわかれます。
ここで改めて「投資」の意味を辞書で調べてみると…
利益を得る目的で、事業・不動産・証券などに資金を投下すること。
転じて、その将来を見込んで金銭や力をつぎ込むこと。出典:goo国語辞典
利益を得る目的であれば、競馬もFXも同じでしょ。
違いはどこにあるんですかね?
投資は資本を投下した時にすでに利益が出ることが見越せるものという意見もありますが、「自分に投資する」といったように広義の使い方もあります。
ちなみに同じ辞書による「ギャンブル」の意味は
「ギャンブル」
金品を賭けて争う勝負事。かけ。ギャンブル。
「博打」偶然の成功をねらってする危険な試み。
「博打」にふくまれる意味のほうが、ギャンブルのイメージに近いかも。
でも、相場の世界は95%の人間が5年以内に撤退させられる厳しい世界であるので、「博打=投機」の範疇なのでしょうね。
そこで、代表的なギャンブルである競馬で実験してみました。
競馬は投資になりえるか?
吉田が競馬を通じてやった実験の説明をする前に、現状を説明しておきます。
吉田は3,4年前から、リアルタイムで競馬をすることから引退しています。最後にやったのは2013年12月末の有馬記念。これもほとんど1年ぶりという状況です。ネット投票のIPATの口座は一定期間投票がないと解約されてしまうため、口座の維持のためだけに1レースだけ競馬をしている状態です。
自分で馬券を購入することはほとんどありません。
ここでもやはりというか、吉田らしいというか「自動運転」
にまかせている状況です(笑)。
つまり…
数年のブランクが有る状態です
この前提条件の上で、吉田が今回の競馬場オフで行ったことを説明します。
(具体的な操作がわかるような内容には触れませんよ)
(1)確率論の考え方を持ち込んだ
意外かもしれませんが、競馬の世界はFXよりも統計数字が豊富です。
たとえば、一端の競馬ファンであれば1番支持されている1番人気馬の勝率や連対率(2着以内)、複勝率(3着以内)の数字がスラスラ出てきます。
その辺の新聞片手に赤ペン握ってるオヤジでも。
しかし、確率論に徹して競馬をできる人は実は少なく、どうしても当てようという気持ちが勝り、自分の予想(期待?)をそこに持ち込みます(悪いことではありませんが)。
今回は、シンドロームというソフトの検証から得られている、統計データに基づき狙う馬を決めました。ほとんど、機械的な選別です。
ちなみに今回のルールで使った統計数字は、「的中率5%」という数字です。
(2)確率論で選んだ馬にひとつの戦略を適用
戦略というほど大げさなものじゃありませんが、馬券の組み立てを論理的に行っただけです。なんとなく買うのではなく、意味のある組み合わせを適用しました。
書けば、すぐに実践できるレベルのものなので、詳細はご容赦を。
(3)資金管理のルールを適用
オフ会当日は、1レースから12レースまですべて参加しました。途中、うにいくら丼を食いに抜けたり、狙うべき馬が見つからないと判断したレースを除いて22レースに参戦しました (1場12レース×3場開催=36レース)。
この日の予算は2万円。
全然使ってない口座なので、2万5000円しかはいってない。
ベースになる的中率を5%と考えているので、20レースに1レース的中する計算になります。そこで予算の5%にあたる1000円が1レースに投票する上限賭け金です。
資金の5%というルールは、FXトレーダーなら馴染みのあるルールですね。
で、どうなったのか?
的中率は22%、回収率 188%になりました。
狙うべき馬をルール通りに抽出し、
戦略に基づき馬券を組み立て、
資金管理のルールを適用。
ただ、これだけです。
最初にお断りしておきますが、この記事は宣伝じゃないですよ。
ソロバンはじいて入会しても、結果は伴いません。
サポートが面倒になるだけなのでやめてください(笑)。
ブランク明け(競馬用語で休み明け)で、ルールの詰めも甘いところがありましす。何よりも的中率を一律5%の大雑把な数字にしてます。
それでも、年間を通じてプラス収支に持っていけるでしょうね。
なぜか?
当て屋の発想がないためです
吉田はこの日、レースを当てに行ってません。
自分の決めたルール通りに馬を抽出し、
事前の戦略通りに馬券を組み立て、
資金管理のルールを適用。
大事なことなので2回書きました。
実験結果から得られることは?
久々で詰めの甘さもあり、やや安定感にかけるところもありましたが、みんながギャンブルと認識する「競馬」に投資の考え方を持ち込めることがわかりました。
ここで冒頭の「投資」と「ギャンブル」の話しに戻ります。
うちのブログでは、たびたびこのテーマを取り上げていますが、
それは吉田が競馬のキャリアもあるためです。
世の中は「株>FX>>>競馬」と見る向きが多く、
どちらかと言うと「投資」が上に見られています。
しかし、投資という言葉の意味にふくまれる…
「転じて、その将来を見込んで金銭や力をつぎ込むこと。」
これって思いっきり「当て屋の発想」じゃないですか?
将来性を見込むとありますが、その判断根拠は?
鼻息プンプンで接する限り、投資もギャンブルも一緒です。
違いはリスクをコントロールすること。
言い換えると…
違ったらどうするか?
これに尽きると思います。
ビジネスの世界でも、ある製品、プロジェクトに資本をつぎ込み、損切り出来ずにズルズルとお金やリソースを垂れ流す例はよく見られます。
「先行投資」や「将来への投資」という言葉でごまかしてるだけです。
さて、吉田の競馬の実験を思い出してください。
やったのは…
(1)自分の決めたルール通りに馬を抽出
(2)事前の戦略通りに馬券を組み立てる
(3)資金管理のルールを適用
これだけです。
(2)だけは競馬特有の事情がつきまといますが、
(1)で統計データに基づき、確率論的な考えをする。
(3)でリスクをコントロールする。
ついついチャートを見ていると、当て屋の発想によりますが、
当て屋のやってる作業は一工程にすぎないということを忘れないで下さい。
参考までに過去記事のリンクも張っておきます。
吉田章太郎様
こんばんは!
ブランクがあるにも関わらず、、、
さっ、さすがです!
入、入会してもいいですか(笑)
競馬はFXよりも難しいと思っていました!
FXは1/2もしくは1/3?ですが、競馬は何頭もいるので、、、
しかし、
(1)自分の決めたルール通りに馬を抽出
(2)事前の戦略通りに馬券を組み立てる
(3)資金管理のルールを適用
これだけです!
ってあっさり言える吉田様かっこいいです!
投資の三種の神器?ですね!!
この三種の神器を手に入れます!
ありがとうございます!!感謝!
お宮