フルHD 6画面を出すには?
長期連載が具体的すぎたので、いまさら何を書こうか呆けている吉田です。
しばらくは、リハビリ的な軽いネタになります。
人にPCを組んで欲しいと頼まれることがあります。
今日びのPCなんて、ヤマダ電機でもいって買ってくればそれで済むような気がしますが、特定用途に特化したものとなると、パーツの選定からして通常の用途とは異なるのでアップグレードが必要になります。
メーカー製を選択してしまうと、アップグレードの幅が狭くなる上、利益を出すために削られた重要部品の交換でかえって高くつくこともあります。
今回、師匠が使っているトレード用PCのアップグレードを頼まれました。
フルチューンではなく、CPUやマザーボード、メモリなどはそのままに、
ビデオカードのアップグレードです。
フルHD 6画面出力が目的です。
マルチモニタ出力のビデオカードは都合よく存在しない
今日びのビデオカードは、DVDが2系統+HDMIなど複数のモニタに出力できるようになってますが、トレーダーが欲する6画面、8画面というとなかなか1枚のビデオカードで対応できるものはありません。
以前に知り合いのトレーダーに作った時は、AMDのEyeinfinity対応 6画面ビデオカードを利用しました。ただ、これはDisplayPortという規格のケーブルしか利用できず(6画面中4画面分)、アクティブタイプのケーブルが必要です。これがちと高い。
今回の要求が6画面だったので、Eyeinfinity対応6画面出力のビデオカードを探しましたが、変態スペックに用はないのか、見かけるのはEyeinfinity対応でも4画面まで。
しかたがないので、4画面出力のビデオカード2枚差しで対応。
エグいでしょ?
4画面出力2枚なので、計8画面。
2画面分が無駄になるけど仕方ないよね。
でも、結構静かなビデオカードなんです。
ビデオカード交換だけで済まない
ビデオカード交換だけなら、出費は最小限と思われますけど、
電源とケースも交換しました。ちなみに今回の購入リスト。
パーツ名 | メーカー | 型名 | 価格 |
ケース | Silver Stone | SST-TJ04B-EW | 16,980円 |
ビデオカード | ASUS | R9270X-DC2T-2GD5 | 25,880円×2 |
SSD | Plextor | PX-256M6S | 17,980円 |
電源 | Silver Stone | SST-ST1200-G-E | 26,730円 |
しめて113,450円。
SSDは希望があったのでついで(笑)。
なぜ、電源とケースも?
もっともな疑問だけど、今日びのビデオカードはCPUよりも電力食うし、しかも長い! 案の定、以前のケースではHDDとぶつかって収納できず。
それで10年戦えるケースに変えたわけです。
じゃあ、電源は?
以前のPCには750Wが乗ってたけど、最大消費電力 225Wのビデオカードが2枚乗るには力不足。CPUもビデオカード、ついでにHDDやファンも12Vを使うので、750W電源のだと電源不足に陥る危険がある。
以前組んだときは、電源出力の計算をしたけど、余裕を甘く見積もりすぎたのか、組んだときは問題がなかったのに1か月後にリブートがかかるという現象が発生した。
なので、200W超のビデオカードが2枚必要な場合には、マージンを取って1000W以上の電源を選択するようにしてるのです。
ちなみにケースの裏側の配線状況はこんな感じ。
配線し終わった表側はこれ。
最後に気になったケース天板のファンを静音タイプに交換して終わり。
天板ファンは机の下におけば音も気にならないかなと思ったけど、念のため交換。これで耳を近づけないと、稼動音が聞こえないぐらい静かなPCになりました。
集中したい時にファンの音って耳障りだからね!
なんでPCネタが挟まるのか?
読者の方の中には、なんでトレードを扱ったブログで、
PCネタが書いてあるのか不思議に思ってる人もいるでしょう。
ちなみに公式サイトの方でもPCネタを扱ってます。
理由は明快で、トレーダーにとってトレード環境を整えることは、かなり重要なのです。なかには、いや俺はスマホでトレードしてるよって人もいるかもしれませんが、少なくともデイトレードやスキャルピングをするのであれば、環境構築はかなり重要です。
トレード環境はハード面とソフト面があり、オリジナルインジケータの開発や、Perfect Trader(冒頭のジョイスティック)などのトレード用インターフェースはそのひとつなのです。
もちろん、注文を流す業者も重要な要素です。
PCはさすがに自分ですべて作るわけには行かないので、
- 望むスペックが無理なく出せる
- 表示したい解像度の画面数が出力できる
- トレードの邪魔をしない静音性
- 夏場でも安心の冷却性
これらを加味した上で、パーツを選定して組み立ててます。
トレイダーズPCとかでも構わないと思いますが、パーツから完全に自分で吟味したもののほうが吉田は安心できます。
静音ファン…いいですね!
私もファンの音が気になる性質でして、特に寝に入っている最中に『ブオオオォォォォォンン!!!!』とか突然 PCがやる気を出だした時なんかは、もう眠れません(笑)