資料から読み解く自動トレード開発の歴史
皆さんは手書き派? それともパソコン派?
吉田はモノを考えるときは、圧倒的に手書き派なんですよ。
文章を書くときは、迷わずパソコンを使いますけど。
自動トレード設計を考える時や、考えを整理する時など、
最近は無地のA4レポートパッドにあれこれ書き連ねるのが好きです。
ルーズリーフにしてみたり、モレスキンの手帳を使ってみたり、
あれこれ試した結果、A4レポートパッドに落ち着きました。
吉田の場合は、単に自分の考えや設計をまとめるだけでなく、人に見せることもあります。自動トレードの設計資料なんてほとんど手書きですが、会議の際に、事前に検討してもらう必要がある時もあります。
そんな時は、我が家のスキャナーScan Snapが大活躍。
もともとはマンガや書籍を電子化するために購入したスキャナーですが、
紙の資料を手早くPDFに変換できるので、仕事でも大変重宝してます。
この手軽さを一度体験すると、フラットヘッドのスキャナーなんて
かったるくて使ってらんないですね。
おっとまた話がすっ飛びそうなので…。
さて、今年の6月で師匠の為替和尚とも6年になります。
師匠との関係は、再三ブログでも書いてますが、自動トレードシステムの開発という目標のためです。
この間の活動もしっかり残ってます。一部電子化して保存しているので、
すべてではないですが、コクヨの定番A4ファイル(フ-10)3冊分に
これまでの設計や紆余曲折の歴史が記されてます。
このファイルに書かれているものは、イコール自動トレードシステム
開発奮戦記そのものといえます。
3冊のファイルを多いと見るか、少ないと見るか?
最初は2冊めのファイルで終わると思ったけど、結果3冊目に突入です。
1冊のファイルには2年分の情報が詰まってます。
その年にどういうシステムを作ったかはもちろん、
何に重点を置いていたかはこのファイルを読み返すだけで見えてきます。
2009年から2010年のファイル
1冊めのファイルは2009年から2010年。この期間にどんなことをしていたかは、「開発奮戦記」を見返してもらえばわかると思いますが、
ファイルの分類を見てみると
- 為替和尚のトレード手法や考え方のまとめ
- Tick Chartのシステム設計資料
- MT4関連の情報商材の抜粋
- 為替相場の入門資料、自分でまとめたもの
- 他人が作ったインジケータやEAの解析結果
こんな感じでインデックスがわけられてます。
入門資料は師匠から聞いた内容というより、自分でブログや書籍から学んだことを文章にまとめたものです。為替相場の用語集なんてのもあります(笑)。
一番上に重要なもの、その時重視しているものを持ってくるので、この時期は師匠の考え方をいかに理解するかに腐心していることが伺えます。
あれ? 肝心なEA(自動トレード)の資料がないやんけっ!
はい。この時期の資料はファイリングしてません。すべてPDFにして師匠と共有しているDropBoxのフォルダにおいてあります。
2011年から2012年のファイル
2冊めのファイルは2011年から2012年。2011年は師匠にとっても吉田にとっても、転換点となる年でした。まず、2011年4月に為替和尚@FX寺子屋 公式サイトがオープンします。同年6月には株式会社トランスエッジ設立。
そして、同年9月にコラボセミナーと言う感じで、2011年終盤になるまで
自動トレード開発よりも別のことに時間を割きました。
本格的に開発が再開したのは、2011年11月以降のことです。
開発奮戦記が2010年末で終わっているのは、2011年が開発以外のことで
奮戦していたからなんですね。
で、ファイルを分類別に見てみると…
- Perfect Trader設計資料 (ジョイステックを使った発注システム)
- プランB、プランCについての分析資料とEAによる検証結果
- 「トレーディングエッジ」自動トレードシステムに関する分析資料
- ガジリについての分析資料とEAによる検証結果
- この期間中に作ったインジケータ、システムの設計資料
- 2011年の前半に研究していたEAの資料
このファイルの一番初め(一番重要なもの)には、プランA、B、Cについて掘り下げたマインドマップがあります。そしてマインドマップの隅にひとこと。
当て屋は卒業や
という師匠の字が…。
2011年から2012年の2年間は、東日本大震災もあり、会社設立やセミナーやその後のドタバタ。直弟子のかみやんとの出会い。本当にいろいろありました。
何よりもデカイのが、師匠の「当て屋は卒業や」というセリフ。
これは
パフォーマンス向上のために、エントリーポイントで精度を
上げることに費やす無限地獄からの脱却
を意味します。
2013年から2014年のファイル
最後は2013年から今年のファイル。
このファイルは今年の分も含んでいますが、たぶんこれまでで一番分厚くなるでしょうね。
プランA,B,Cを強く意識して、設計図を引き直した自動トレードシステムが研究と準備を終えて、いよいよ開発フェーズに入ったことは、年末の「人事を尽くしてだるまをもつ」という記事でもふれました。
これですんなりフィナーレを迎えられれば一安心なんですが、
これまでが波乱万丈すぎたので楽観視はできません(笑)。
先日のオフ会でも、自動トレードの開発に何故これだけ時間が
かかっているのかを聞かれました。
師匠も吉田も、予想以上に時間がかかっていることに焦りを感じて、
なんども「方向転換」をしたことがあったのです。
例えば、一時期流行った「ニューヨークボックス」を改良した東京ボックス。東京時間のレンジ幅を規定して、ロンドンオープンのブレイクを狙った作戦ですが、チャートを見ながらあれこれ検討していくと、結局いつものように
「ここはどうする?」
「ここはもったいないなぁ」
って感じに話が進み、結局元の木阿弥に。これは師匠も吉田も
欲どおしいからすべての波を
獲りたくなる
違う起点から入っても、最後はここに戻ってきてしまうのです。
この業(ごう=カルマ)の深さったらないですね。
ええ、どうせ煩悩の塊ですよ。
ちなみに「煩悩」とは仏教用語で
あれも欲しいこれも欲しい
もっともっと欲しい~♪
40歳以上なら誰もが知ってる歌詞のような感情を指します。
師匠と吉田の場合は、あれもこれもが「チャートの波」に
当たるわけですが(笑)。
ここ (の波) も欲しい。ここ (のレンジ) が惜しい。
もっともっと (Pipsが) 欲しい~♪
伝えたいものがある
オナニーのような過去史にお付き合いいただきありがとうございます。
ファイルを整理しながらこの6年間の自動トレード開発を振り返ると、
為替和尚というトレーダーの手法、哲学を体系化してきた歴史
であると考えました。
2013年の6月から家のかみさんにはトレードの指導をしてます。
今はプランBからの処理を学ばせてますが、やらかしたクソポジも、
きちんと処理してプラス収支に持って行ってます。
来年からは師匠も自分の息子にトレードの指導をつけるそうです。
吉田の息子は今度小学校6年になる上に、トレードより先に乗り越えるべき壁があるので、もうちょっと先の事になりそうですが、いつか自分が身につけた技術を伝えたいと思います。
師匠と6年かけて作ってきた自動トレードシステムを完成させることは、
吉田の人生の大きな目標のひとつですが、6年間の資料を整理しながら感じたのは…。
為替和尚のトレード哲学を体系化
して大事な人に継承する
これも大事なことに思えてきました。
こういうのは北斗神拳とおなじで、みだりに人に伝えるものではありませんが、伝えるべき人には伝え、きちんと継承すべきだと考えています。
(と言っても、弟子を募集したり、セミナーを開催することはありませんけどね)
為替和尚のトレードの体系化と言語化。
これが目標のひとつに加わりました。
「トレーダーの感覚的なこと」と称してきたことも、
すべて言語化するのを目的としてます。
ブログもどこまで続けられるかわかりませんが、
それまで変わらぬお付き合い願います。
北斗神拳究極奥義
『夢想転生』
「無から転じて生を拾う」という意味合いを持つ。
実体を空に消し去り、敵の攻撃を「透明人間化」してかわし、
一撃を与える。これを発動されると回避も攻撃も無効になる。
って感じですかねwww
実際にチャートが消えたって言うか、無くなりましたからね・・・