あなたは枠組みがあるのとないのどっちが好き?
いきなりですが、質問!
あなたはどっちがやりやすいですか?
(1) あなたが料理人だとします。どっちがやりやすい?
- おいしい麺料理を作って欲しい
- この食材を使って、おいしい味噌ラーメンを作って欲しい
(2)あなたは芸術家だとします。どっちがやりやすい?
- 何か人が感動するものを作ってくれ
- みる人が感動する油絵を描いて欲しい
さて、どうですか?
唐突な質問でワケがわからないかもしれませんが、
この両者の対比が今回のテーマなんですよ。
つまり、「枠組み」の話なんですが、なんのこっちゃ? って感じですね?
答えは「続きを読む」のあとで。
制約のある状態と一切ない状態はどちらがやりやすいか?
「一切の制約のない状態」と、ある程度「制約のある状態」。
どちらがやりやすいでしょうか?
これはどんな制約なのか、どんな題材なのかによって答えは変わるかもしれないけど、その質問の一例が冒頭に書いた2つの質問です。
その分野のエキスパートであれば、答えは変わってくるかもしれませんね。
ちょっと世の中の製品やサービスを見回しても、ほとんどのものが何かを模倣していたり、改良したものだと気づくでしょう。
もちろん、イノベーションと呼ばれるものもあります。
人々の価値観や生活を変えてしまうようなものです。
それでも丁寧に分析すれば、その製品やサービスがもともとあった何か
をヒントに改良されたものであることに気づくでしょう。
つまり…
本当の意味で全く新しいものは
ほとんどない
特に我々日本人は一切の制約がないよりも、制限された中からより優れたものを生み出すのに長けてます。
制約というのは、言い換えると枠組みや方向性といえます。
この「枠組み」はこのブログのメインテーマである為替、FXの世界では
かなり重要な意味合いを持っていると思います。
というのも、みなさんが取り組んでる相場の世界は、取引にあたっての若干のルールや規制はあるものの、どのような手法で取引しても自由なのです。
生活していると、さまざまな制約やルールで縛られてますけど、相場の世界は本当に自由です。
スキャルピングで1pips抜くのもいいし、デイトレで10pips抜くのも、スイングで100pips抜くのも自由であり、それについて咎める人はいません。
もちろん、スキャルで持ったポジションがいつの間にかスイングに変わっていても構いません。損が出てれば、単なる塩漬けですけどね(笑)。
相場の世界は、いろいろと制約やルールで縛られた「枠組み」の中で生きる我々が、はじめて手に入れる自分自身のわがままが通せる世界なのです。
でも、それがいかに怖い世界かわかりますか?
車で砂漠の中を走るのと同じことですよ?
枠組みのない世界に枠を作る
FXに限らず株式投資など、差益を狙う投資(キャピタルゲイン)の場合、
トレードルールを作ることが
何よりも大事だ!
相場を話題にしてるものなら、どこでも目にする言葉ですね。
でも、「トレードルール」っていうとエントリーばかりに目が行きます。
エントリーのルールを明確にすることは大事ですが、それだけでは片手落ち。出口戦略も重要。
しかし、ルールに縛られた世界の人が、なんで自由に振る舞える世界で、
わざわざ自分でルールをこさえて自らを縛り付けるんでしょう?
それが今回のテーマである「枠組み」の話につながります。
では、相場の世界になんで「枠組み」が必要なのか?
答えはひとつ。
勝敗が決まってないから
相場の世界は明確な勝敗の条件が決まってません。
証拠金が続くなら何年ポジションを保有しててもOKだし、同じ方向にポジションをいくつ追加してもOKです。
「10pips取ったら勝ち」とか、「50pipsマイナスが出たら負け」とか決まってるわけじゃない。だから、マイナスが出ると「お祈り」をして、建値まで戻ることを待つのも許されるのです(いいかどうかは別として)。
トレードルールを作るというのは、勝率やリターンを少しでも向上させるという側面の他に、勝ち負けのルールを定義するという意味合いもあります。
何を取って何を捨てるか?
FX寺子屋では、チャートの動きを4つの戦局に分類してます。
おなじみの図面ですが…
はい、これが4つの戦局パターンです。
教科書通りには行かないのが相場ですが、相場の状態は4つの戦局のどれかに当てはまります。
4つの戦局は大事な考え方ですけど、必ずしもチャートの右端で「今は押し目だ」、「ここはドテンだ」と判断できるわけじゃありません。
押し目だと思ってエントリーしたら、レンジになったりドテンになることもあります。
一番多いのはレンジブレイクだと思ったら、まだレンジだったってケースでしょう。ブレイク狙いの人たちは、ここで何も引かされて、勝率を下げます。
あと、チャートを見ながらルールを検討している時によくやるミスですが…
「このルールだと、ここでやられるな」
「ああ、ここのトレンドとれてない! もったいない!」
チャートを見ながら、どんどんルールを追加修正し、結果的にカーブフィッティングになるケースです。
吉田も師匠(為替和尚)と自動トレードシステムのルールを作っている時、何度かハマりました。これは以前に「トレンドフォローのジレンマ」と名づけて記事にしているので、覚えてない読んでない人は、読んでみてください。
いきなり話は変わりますけど、うちの師匠は万能型です。
押しと戻りを基本としてますけど、ドテンもレンジブレイクも狙います。
人には順方向にだけ打ちなさいといいながら、自分は平気で逆バリします。
最近、思うのは、この人のトレードは素人に見せてはダメということ。
シゲキが強すぎます!
一見するとルールを無視して打ってるようにも見えます。
こういうのは例外ですが、まずすべての相場をとろうとするのは無謀です。
なぜか? 戦局の切り替わるポイントで相反するケースが出てくるためです。
師匠のような万能型のトレーダーは、エントリーシグナルが出ていても、相場の流れが変わりそうだと感じれば、平気でルールを無視して見送ります。
これが出来るのは、熟練した勝ち組トレーダーだけです。
ほとんどの場合、自分のルールで入ってみたものの、引かされて気がつけば負けポジションが死屍累々の状況になります。
では、どうすればいいか?
ここでも枠組みを作って、条件を絞りこみましょう。
レンジブレイクを狙うのであれば、ブレイクアウト以外の戦局を捨てます
- PCをつけた見たら、大相場になっていて飛びつきたくなっても無視。
- 利益の出てるポジションがドテンで引かされるのも諦める。
自分の枠を「レンジブレイク」に絞りこみ、その中で精度をあげていく。
エントリーの精度だけじゃなく、利益を伸ばす方法を追求したり、
ドテンで被る損害をできるだけ最小にする。
自分の枠内でできることをして、洗練させていくわけです。
相場の世界は自由な世界なので、ついついトレンドが出てれば、
あれも欲しい、これも欲しい、コレはいらんとなりますが、
ここはグッと我慢して、自分の枠を決めてそのなかで洗練させていく。
イマイチ勝てない、勝ち切れないという人は、まず「自分の枠」を
作ってみてください。
こんばんは
そうですね
4つの戦局を同時に教えるとひどい事になりますもんね
1つ1つ必殺技を確実にマスターして
相場の状況で使い分けれると・・分けなくてもミックスしたり
結局は商売にしろ相場にしろ差益で利益を稼ぐ
全てトレンドとして見ています。
逆張りにしろ絶対その後の差益を頂く為の行為
自分の今の目的がシッカリ管理している事に限りますね。
自分の持っているスキルは何か どうしたいのか
自分を知っている事ですかな
逃げなのか攻めなのか 実は逃げながら攻めたり(笑)
4つの技をキチンと使えればこれこそ基本だと思います。
後は自由の枠が広がりますね。