真贋混在。あなたの目は確かか?
現代はかつてないほどの情報化社会と言われています。
これまで情報源といえば、書籍、TV、ラジオなどの特定メディアに限られていましたけど、ネットの登場によりちょっとかじった素人が気軽に情報発信できるようになりました。これはすごくいいことですが、その反面、まともに取り扱うと
一生かかっても無理っ!
ってぐらい情報が氾濫してます。
また、出版社もネット時代に新たな書籍の著者を、ブログなどで情報発信をしている個人に求めます(吉田もその影響で、3冊専門書を書きました)。
誰もが情報発信を出来るというのは、良い影響と悪い影響があります。もちろん、誰かが情報を統制している場合にも良い面と悪い面がありますけどね。
誰もが情報を発信できることの最大の問題は、嘘の情報、あるいは正しい情報が歪んで伝わっているケースが多いということです。
ここで求められるのは、あなた自身の情報や知識の真贋を見極める目。
情報の目利きができること
目利きってなんだ?
情報の目利きというと、すごく広範囲(時事ニュースなどもふくむ)なので、
FXに限定します。
FXの情報源といえば、業者が出している情報(ウェブサイト、セミナー)、書籍、個人のブログ、メルマガなどがあります。その他に経済的なニュース(指標や要人発言、主要政府の経済・財政政策など)がロイターやブルームバーグなどから発せられます。
ロイターやブルームバーグが発している情報のほとんどは、ニュースなので除外します。
残った情報源を見ると、業者(FX業者、商材販売)が発信している情報と個人が発している情報になります。媒体はセミナーなど直接話しを聞く場、DVDや書籍といった媒体、ネット(ブログ、ウェブサイト、メルマガ、SNSなど)になります。
ここでは書籍だから信用できる、ブログだから信用出来ない、あるいは2ちゃんねるのような掲示板だから信用出来ないとは言いません。
どれも一緒。玉石混在であることには変わりません。
だからこそ、「情報の目利き」が不可欠になります。
「情報の目利き」とは、簡単にいえば自分の中に基準となるモノサシを作り、正しいものと誤ったものを見極める目です。好き嫌いではないので注意!
ただ、常に自分のモノサシが正しいかを確認する必要があります。モノサシの世界にも日本人が利用しているcmの世界と、アメリカが採用しているインチの世界があります。どちらも正しいモノサシですが、同じ数値でもインチとcmではずれますね。
吉田はサラリーマン時代、電子計測機器メーカーに勤めてました。
そこでは、常にオシロスコープや電流計、電圧計といったモノサシを使っていました。でも、そのモノサシが狂っていないことを確認するために、月に1回校正試験を行い、誤差が基準内であることを確認していました。
情報の判断基準でこれを行うのは、まず無理です。
なぜか? 我々がいるFX、為替相場の世界には、基準や専門家と言われる人がいないからです。
基準のない世界で基準を求めるには?
冒頭で紹介したマンガは、細野不二彦氏の「ギャラリーフェイク」です。
この漫画の主人公藤田玲司は、ギャラリーフェイクと言われる贋作を専門に扱う美術商を営んでいます。しかし、裏では真作を扱う美術商です。
藤田玲司は基本的には悪党です。美術品の目利きの出来ない人には、贋作を真作として高値で売りつけるので、たびたび警察のお世話になるシーンが描かれています(拘置所にも勾留されてます)。
「ギャラリーフェイク 第1巻 贋作画廊」より
その一方で、目利きができる人間には、損得関係なしに譲ることもあります。
上のエピソードは、美術とは縁のない老農夫が絵のことはよくわからないが、この絵は気に入ったと藤田にいい、真作絵画を5万円で売り渡す話です。
脱線すると長くなるので、話を戻しますね。
FXの世界には専門家や基準がないという話ですが、本質的にはマネーゲームであり、学術的に体系化された世界ではないためです。
書籍を書いている人も、別にFXを学術的に捉えているわけでなく、あくまでも一時的に成功した人が、出版社の勧めで自分の経験を語っているだけです。
そういう意味でこのブログも、公式サイトである「為替和尚@FX寺子屋」も同じです。人間の考えていることを機械に落としこむというテーマなので、できるだけ普遍的、本質的なことに迫っていますが、学術的なプロセス(例えば第3者による証明など)は経ていません。
目的がお金儲けですから、そっちを優先します。
この世界の基準といえば
マネーゲームに勝てるか否か?
これだけが問われると言ってもいいかも。
(金融工学のようにリスクを最小化する学問は置いときます)
でも、これ自体にも危ない側面があり、株でも為替でも、単に買っていれば儲かった時代もあるので、たまたま運良く財を成した人も含まれている点です。
宝くじを当てて1億円手に入れた人が金持ちと言われないのと同様に、単に運良く儲けた人ではなく、「種銭をリセットしてやり直しても同じぐらい稼げる人」がほんとうの意味の金持ちです。
どの情報が正確で、どれが誤りか。
つまり、情報の目利きですが、学術的なアプローチも客観的な判断材料も乏しい中で、自分自身の目利きを鍛える必要があります。
決して情報源の権威に寄りかかってはいけません。
この世界では、元ディーラーと言われている人がたくさん情報発信していますけど、ディーラーにもカスタマーディーラーやプロップディーラーなど数多くの種類があり、単にお客の注文を流しているだけの人もいます。
裁量で相場を張っているプロップディーラーでも、勝てている人はごく一握りで、たいていは数年で退場させられている世界です(逆に言えば、大前雅生氏のように20年以上最前線で生き残った人は、すごいといえますね)。
まとめ
たぶん、師匠のブログ(為替和尚)やうちのブログを読んでいる方は、
自分のトレードに活かせるヒントを求めているはずです。
そこに書かれていることを鵜呑みにする必要はなく、得られるものだけを得ればいいのです。
基準がない世界なので、どんな情報源でも一定の価値はあるはずです。そこからできるだけ多くのことを学び、自分が目利きできるだけの基礎力アップが不可欠なのです。
この手法を使えば、100万円が1億になりました!
こんなのに乗っかるのは愚の骨頂ですよ。
こういう人は、騙されて当然です。
先日、公式サイトにこんな問い合わせがありました。細かい部分は端折りますが、要点だけ書くと(メール返信しましたけど、アドレス偽装してますね)
あるブログで、為替和尚のブログは「本物」だと判定されたことに対して、自分は為替和尚を偽物だと判断した。オフ会などで為替和尚に会った人の話を聞くと、和尚は胡散臭くて商材の売り込みに必死だった、また和尚をよく知る人物から話を聞くと、和尚は偽物だと言っていた。なので、私も偽物と判断した。
どーでもいい事ですね!
師匠も言ってました。他人からの意見で、偽物、本物と判断するなら、
今回の記事の根っこの部分は理解できないと思います。
(ちなみに、FXの商材って作ったことないですけどね…ハート)
為替の世界はどんなにつるんでいても、自分の持ったポジションをどう扱うかの最終的な責任は自分自身が負います。エントリー時に他人の意見を参考にしょうが、ポジションを閉じるまでの責任は自分自身が負うのです。
言い換えると、すべてのリスク
は自分自身が背負う
書籍、ネット、セミナー問わず、情報を得て勉強をする際には、「かけた時間や必要なコスト」のリスクは、自分自身が負う必要があります。
最初から、偽情報と判断できない自分の目利きの悪さを棚に上げてはいけません。どうせなら、情報や知識に対して素直に向き合ったほうが、早く目利きが出来るだけの基礎力も身につくと思います。
こんにちは
自分に責任を持って相場を取り組むのであれば
誰が本物、偽者なんてホントどうでも良いし
誰が億稼ごうか誰が大損しようがどうでも良いですよね
他人の大損の教訓は頂きますが。
最近身近でもこんな話よくありますが
稼ぎたいのは自分のはず
しかしけっこう他人頼りな人が多い事を気付かされました。
自分で手法を完成しトレードを完成していれば100万円から億なんて
当然、複利をしていけばなるでしょう。
僕のEAをくれっ売ってくれって来ますが自分の責任の為の道具なので
人に渡すわけがない・・・自分でしたら良いのにってつくづく思います。
誰がどうのと知る・調べる時間があれば相場を検証する時間に使えば
もっと自分に成果が表れ進む事が出来るでしょうね
各自、課題はてんこ盛りのはず・・・・・・・
最近、ニュース等で日本人として寂しさを感じますが世界の中のただの日本人でした。
日本人は優秀だ・・・て勝手な情報操作みたいに思います。
でも自分も日本人ですが。。。
まぁそれより自分のレベルアップ・スキルアップを目指す事が楽しいですね
為替和尚様のブログに出合いチャートの右端でって言葉で
僕は自分が覚醒しました。これは物凄く衝撃的にしかも
人生が変わる一言ででした 大変感謝しています。
さらに吉田様のブログで再確認できる内容や新しい知識も頂きました。
ありがとうございます。
それを活かすのは自分ですので学ばせて頂いています。
毎度ブログの更新は楽しみにしています。
奥深い話・内容が他にないところだと思います。
相場にEAにブログに大変でしょうが影ながら応援しています。
長くなりましたので失礼します。