エントリーの鉄則は人の不得手だった!?
先日、知り合いのトレーダーから相談を受けた。
いわく…
損切りをチャートの形に合わせると、リスクリワードが悪くなる。
みんなスキャルをどう処理してるの?
この人は普段デイトレードを中心としており、相場の動きが悪い時はスキャルに切り替えてトレード機会を増やしたいそうだ。また、最近、他のことで忙しいので、チャートを見ている時間を減らしたい。張り付くたくないというのが根底にあるらしい。
スキャルピングは、デイトレやスイングに比べるとエントリーのタイミングがかなりシビアになります。なにせ2~3pipsを抜く世界なので、早め早めのエントリーが求められるためです。
極端な例をあげるなら、ローソク足がどこかの節にタッチして、ヒゲをつけて戻ってくるポイントを売りで入り、ヒゲだけいただくようなやり方をする。
(これは、業者に嫌われるわな…笑)
エントリーの鉄則を言葉にすると凄くシンプルだ。
エントリーは適切なタイミングで、適切な方向に打つだけ
すごく当たり前。でも、実践となるとこれがむずかしい。
数カ月前からカミさんにトレードの指導をしてます。彼女のトレードを見ていて、エントリーの鉄則を実践することがいかに難しいかわかってきました。
機械と人間の最大の差
エントリーの鉄則は、先に書いたように「適切なタイミング」で「適切な方向に打つ」。これだけ。では、なんでこの言葉のように実践できないのか?
理由は「人は待つのが苦手」だから
トレードをしていて、エントリーポイントを待っている時の心理を思い出すとよく分かる。後付のチャートで見れば、どこで入って、どこで利食えばいいかは一目瞭然。
でも、実際のトレードでは、未来のチャートがどうなるかを予測しながら、エントリーポイントを待つ形になります。
エントリーポイントは、いつどのタイミングで来るかわからない。
しかも、為替相場は24時間マーケットが開いている上、単純に時間帯で分類することも出来ない。
ロンドンオープンを狙ったトレードにしても、ある日は15:30から動きが始まることもあれば、17時になってもあまり動きがない日もある。
入るべきポイントは1時間のうち2,3ヶ所しかないのに、それがいつ始まるかわからない。
ということは、いつたまが発射されるかわからない銃を見ながら、睨み合っているようなもの。この喩えが適切かは置いといて、要するに
エントリータイミングを待っているトレーダーは常に緊張を強いられる
ってことです。
比較的早い時間でケリがつくスキャルピングでも、相場によっては2~30分じっと待つこともザラです。
緊張の中で、長時間待たされると、ちょっとしたローソクの動きに飛びついてしまうミスも。この傾向は、うちのカミさんをはじめとする初心者トレーダーによく見られる傾向です。
実際、カミさんはそれなりに「適切な方向」というか、流れは見えてきているけど、「適切なタイミング」というのがまだまだ苦手。それは結局、「自分の得意とするパターンの出現、エントリーパターンの出現まで待てない」ということに起因しています。
反面、吉田が取り組んでいる自動トレードは、待つのが得意。
指定した条件がそろうまで、何時間、何日でも待ちます。
自動と半自動
冒頭で紹介した知り合いのトレーダーもうちのカミさんも、どちらも同じテーマを抱えてます。それは、適切なタイミングまで待つということです。
スキャルピングに限定した話になりますけど、スキャルの場合は
適切なタイミングで適切な方向に打てば、リスクリワードは関係ない
リスクリワードレシオの考えは大切ですが、スキャルピングは利益を引っ張って損小利大に持っていくのではなく、勝率を可能な限り高めて損小利大に持っていく手法です。
だから、エントリーのタイミングと方向が正しければ、リスクリワードを気にするほど損切り幅は広がりません。
でも「人は待つのが苦手」なので、適切なタイミングまでエントリーを待てないのです。嘘だと思うなら、30分以上の行列に並んでいる時、スマホや携帯、本やゲームをせずに、ただただ待ってみてください。もちろん、寝るのもダメです。
トレードはしたい。でも待つのはかったるい。
この問題を完全に解決するのが自動トレード。
でも、自動は自動でいろいろと問題を抱えてます。
それがこのブログのタイトルにもなっている「完全機械化」です。
裁量トレードで見ているもの、考慮しているもの、考え方を完全に機械化できれば、ホント楽ちんですよね。うちのカミさんも失敗トレードしたときは、「自動トレードはよっ!」って叫んでます(笑)。
吉田も師匠もそう考えているからこそ、5年半もこの問題に取り組んでいるわけです。エントリーに限って話をすると、勝ち組トレーダーの思考を完全に機械化するには、チャートの状態判断、転換点の検出、現在の戦局パターンの検知、シナリオメイク、エントリーポイントの検出など、実にさまざまなことを機械に落としこむ必要があります。
これが一筋縄ではいかない。
ではどうするか?
中間的な「半自動」という考え方もありかな。
たとえば、今回のテーマである「適切なタイミング」まで待つことを機械に任せるのであれば、本当に入る瞬間は機械ではなく、人間の目で判断してもらい、望んでいるパターンに近くなってきたら、メールやアラームで知らせるという簡単な半自動もありです。
(そういう環境を作るかどうかは別の話ですけど)
自動トレードにしても裁量トレードにしても、どこが得意で、なにを苦手としているかこれをきちんと見極めることが大事です。
うちのカミさんはまだライブトレードは許してません。自動車免許で言うと仮免まで行ってないですが、自分の負ける理由をしっかり把握できてます。
テーマが見えると、対策は取りやすくなりますね。
最後にカミさんが最近トラウマだ! と言ってる動画を載せときます。
こんにちは
ですね・・・待つの嫌なんですぅ。
なのでいっぱいトレードする通貨増やして 来た通貨から入り、終わった通貨から決算しての繰り返しで 忙しくしました。
それでも慣れてしまい通貨増やし・・
トレンド伸びてて終わるの待つ時間が・・・て
また待つはめになるので利を伸ばし中に その間にスキャルをして
と自分の限界の手前の1通貨の時間軸バラして全部入ったり・・・
相場では自分がシューティングゲームで何人もいる小隊だったりします
銃を持ったら撃ちたいんですよ・・・弾があったら撃ちたいんですよ・・・
しかし明確な自分の間合いに入った敵しか撃ちませんね
FPS系オンラインゲームではなかなか待てないので突撃してすぐ殺されます(笑)
待てないから反対に忙しくすれば良いって自分のバカな発想です。