1億円あげると言われたらどうする?
あなたの目の前に1億円があります。
これをあげると言われたら、どうしますか?
もちろん、ノーリスクです。でも、1つだけ条件として、
その使い道を教えて下さい。
あなたならどうしますか?
1億円というのは半端な数字かもしれません。
別に10億でもいいですが、切りのいいところで1億としました。
ローンの返済に当てる、家を買う、車を買う、子供の養育費として貯金する。貯金する。株を買う。
などなど、その人の状況に応じてさまざまな答えが帰ってくるかも。
答えはあなた自身が決めればいいですが、お金には「死んだ金の使い方」と「活きた金の使い方」の2種類あることをご存知ですか?
活きた金と死んだ金
まずはっきりさせておくことがあります。
あなたの財布の中にある1万円札ですが、ほんとうの意味では1万円の価値はありません。たしかに、精巧な作りですけど、時給1000円の人が、10時間働いた対価と比較するにはどうでしょうね?
だって、ただの紙ですよ?
お金に価値を与えているのは
信用です
1万円札という名の「日本銀行券」は、日本政府の信用を担保に、それが1万円という価値があるとしているだけです。みんながそれを信じているから、1万円の価値が出るのです。
仮に政府の信用がなくなると?
デフォルトという状態に陥り、通貨の価値はゼロになります。ハイパーインフレとも言いますね(細かな経済用語の差異はここでは無視してください)。
つまり、通貨はそれ自体に価値はなく、流通して、使ってはじめて価値が出るということです。
そして、お金の使い方には2種類あり「活きたお金の使いかた」と「死んだお金の使い方」があります。
では、なにが「活きたお金」で、なにが「死んだお金」なんでしょう?
2通りのお金の使い道
ざっくりと「活きたお金」と「死んだお金」の例をあげます。
あくまでも例なので、意見が食い違う部分があるかもしれませんが、
目的に着目してくださいね。
死んだお金
「死んだお金」を一言で言うと、目的のない、先につながらないお金です。
お金は使うことでサービスやものに形を変えます。
もちろん、お金の形のまま持っておくこともできます(貯金)。
- 一時的な自己顕示欲(見栄)を満たすための浪費
- 一時的な欲求を満たすための浪費
- 不必要な過剰消費 (食べきれない食料など)
- 生産性がない娯楽 (パチンコなど)
- 単に貯めるだけの貯金
- 衝動買い
でも、単にお金を持っているだけ、あるいは使い道のないものに姿を変えたらそれは死んだお金の使い方と言えます。貯金は将来のためになりそうですけど、単に目的なく溜め込んでいるだけなら、将来の浪費につながるだけです。特に額面が大きくなると、少々の浪費を気にしなくなります。
活きたお金
「活きたお金」とは、死んだお金とは逆に目的を持ったお金の使い方、将来や先々につながるお金の使い方です。
- 誰かの手助けをするためのお金の使い方
- 自分や周りの人が幸せになるお金の使い方
- 自分や子供のスキルアップやキャリアアップに役立つお金の使い方
- 自分や周りの人が、精神的、肉体的に健康になるお金の使い方
- 生きる張りあいを与えてくれるお金の使い方
- 環境をよりよいものにするためのお金の使い方
- 社会を活性化させるお金の使い方 (雇用、慈善活動など)
- 目的を持った貯蓄
- 時間など有限の資源を活用するためのお金の使い方
- 将来への投資
活きたお金と死んだお金の最大の違いは、それ自体が目的を持っているかどうかです。
例にあげたように、死んだお金は一時的な衝動や欲で、後先考えない行動からきています。たいていの場合、その場を我慢すれば済むものもあります。
活きたお金の使い方には、他の人から浪費に見える行為でも、自分の生活に張りを与えてくれる、リフレッシュにつながる消費もあります。
ところで、双方に貯蓄が入っていることに気づきましたか?
貯蓄はお金を金融機関に預けたり、どこかにしまっておく行為です。
言い換えると
貯蓄はお金を寝かせる行為
なのです。通貨は使ってはじめて価値を持ちますけど、貯蓄は逆に寝かせます。しかし、何かあったときに急にお金が必要なことがあります。こういう時のために貯蓄という選択肢があります。
さまざまなお金の寝かせ方
お金の寝かせ方には実にいろいろな方法があります。
一般的なやり方は、銀行などの金融機関に預けることですね。
その他にも債権や金などの商品、外貨や株式に変えるやり方もあります。
え? 債権や商品(金銀など)、株式は投資じゃないの?
と思うかもしれませんが、長い目で見るとこれらはお金を寝かせておくやり方のひとつです。
単に形が違うだけでね。
もちろん、債権や商品、株式は元本割れのリスクもあります。
それに対して銀行預金は元本割れはまずありません。でも、同じ期間寝かせておいても、お金の収支は随分と違った結果になります。
もちろん、一般的に投資と言われている金融商品は、現金に比べると流動性が低く、「明日100万必要なんだよ!」って時には使えませんけど、当面使い道がない100万を預ける選択肢としては十分にアリです!
このブログを読んでる人はFX投資をしていると思います。
FXをやるには証拠金が必要です。つまり種銭です。
この種銭はどんなお金ですか? 借金して作ったお金ですか?
(だったらすぐにやめたほうがいいです)
たいていは、余剰金ですね?
銀行に預けた今すぐに必要なお金ではないはずです。
もっともFXは少ない資金からはじめられるため、もっと直接的にお金儲けをしようと参加している人も少なくないと思いますけど(笑)。
いずれにせよ、黙って銀行に預けても、年に数百円つけば御の字の「死んだ金」を、積極的に活用するために「活きた金」に変えようとしていることは確かです。
FXに勝って種銭を増やして証拠金が増えてきたら、そこから新たに死に金が生まれます。
10億まで証拠金が膨れ上がっても、100枚=10ロットで打つならそこまでの資金をFX口座に入れておく必要がありません。
当然別の口座に移すはずです。何も考えてないと、これ自体が目的のない貯蓄=死に金となります。
万が一に備えて貯蓄をするのはよいことだと思いますが、目的なく額面だけ増やしても意味はありません。それならば、その一部でも活きた金にすべきです。
死んだ金と活きた金の問題は、あなたの人生そのものです。
よりよい、賢いお金の使い方をしたいですね。
知人、友人と『○○円あったらどうする~?』
自分『え?特に欲しい物ないし、金で金増やす事を考えるよ~』
と言う会話をして、あざやかにスルーされてます^^;
決して否定する訳でもないですし、そういう楽しみ方も良く分かります^^
多くの人たちは一時的なモノに浪費する事がハッピーみたいですね^^