このチャートがあれば勝つる! ウソホント?
こんなお便り頂きました!
FX攻略ドットコムの「凄腕トレーダー」で、「為替和尚さんのトレードルーム」の写真を見て、読んで、トレード画面が見やすいと感じました。
画面設定方法と個人指導をお願い出来ませんか?
今まで独学でトレードしてきたのですが、直観的にあのトレード画面が分かりやすいと感じております。全て自己責任の上、トレードしていきますので、宜しく御願い致します。今は、レンジ相場からのブレイク手法で、トレードしております。
ラジオのお便りコーナーみたいな出だしで始まりましたが、
夜中に子供に蹴飛ばされて不機嫌な吉田です(笑)。
正式な返信はメールでしておきますね。でも、師匠はたぶん…
弟子はとらんし、個別指導も
しとらん!
こんな感じでバッサリかも(笑)。
冗談はさておき、この質問には多くの人が陥りやすい罠がありますので、
記事に取り上げました。
さて、どこに落とし穴があるでしょうか?
ちょっと考えてから、続きを読んでください。
ランキングポチもついでにお願いしますね。
同じ画面でも見る人によって結果は変わる
むかし、師匠の為替和尚は、mixiでコミュニティを持っていました。
そこで、無料でFXのことを教えていたのですが、みんな師匠のテンプレートやインジケータを ( ゚д゚)クレ ( ゚д゚)クレ するわけです。
当時の師匠は、たまにテンプレートをあげたりしてましたが、
それを渡すときに決まって言ったセリフがあります。
同じチャートを見たとしても、
勝てるかどうかは別やで!!
そうなんです。
テンプレートとインジケータをもらえば、まったく同じチャートを作ることは出来ますけど、大事なのはそこじゃない。
「なぜ、そのテクニカルが必要か?」という考え方の部分なのです。
多くの人が陥りやすい罠として、勝ってる人と同じ画面にすれば、
勝てるようになるという幻想です。
いいですか、大事なことなので大文字にしますよ。
思想なきチャートは単なる
線の寄せ集めにすぎない
チャートの思想を理解しなければ意味が無い
チャートに表示されているものは、当然売買の判断に利用します。
そこに天気予報を表示していても意味は無いのです
(穀物さわるなら意味はあるかも)。
この時、何も考えずにチャートを作れば、確認すべきものが抜けていたり、
ゴチャゴチャと見づらいチャートになる可能性があります。
できるだけシンプルに見やすく、しかも必要な情報をいかに効率よく表示するか? これがチャートを作る上で重要なポイントです。
ここで「チャートの思想」について補足すると、
チャートはその人のトレードスタイルや、狙っている戦略、シナリオメイクなどが深く映しだされます。
スキャルパーが見るチャートと、デイトレーダーが見るチャートはまったく別物ですし、パラメータひとつとっても異なります。
言い方を変えると、「何がノイズ」で「何が大事か」
この区別がきちんとついているということです。
チャートの作り方のポイント
最後にチャートの作り方のポイントを簡単に説明します。
これは結構奥が深いので、概略だけで勘弁して下さいね。
まず、まともにトレードするなら最低でも2枚はチャートが必要です。
ひとつはエントリー用のチャート。もうひとつは流れを見るためのチャートです。同じ通貨ペアのチャートでも、それぞれのチャートはまったく別のチャートになります。
エントリーチャートのポイント
エントリー用のチャートの目的は、タイミングを図ることです。
特にスキャルピングの場合は、できるだけ早いポイントで入ることが肝心なので、表示しているインジケータのパラメータも早めに設定してあることが多いですね。あまり、長い時間軸の情報は不要です。
また、スキャルピングの場合は、利確や損切りもこのチャート上で出来るように工夫する必要があります。
流れを見るチャートのポイント
エントリー用のチャートと異なり、タイミングを図る必要はないので、ノイズになりやすい細かいチャートの動きの情報(早いパラメータのオシレータやテクニカル)は不要です。
全体の流れがわかりやすいように、テクニカルを組み込みます。
特に重要なのが、節の情報です。
流れだけでなく、より長い時間軸での節の情報を重ねることが多くなります。
たとえば、ピボットとか。
- どういう戦略なのか?
- どういうトレードスタイルなのか?
これらで、チャートの作り方が大きく変わってきます。
師匠はドテンも、レンジブレイクも押し戻りも狙いますが、
基本は「押し目買い」と「戻り売り」です。
「押し」と「戻り」がわかりやすいチャートの組み方になっています。
文章では伝えずらい部分があるので、そのうち師匠が動画で解説してくれると思うので、期待して待ってくださいね。