それってギャンブル?投資? あなたの勘違い
突然ですが、みんなに質問!
- FXってギャンブル? 投資?
- 株ってギャンブル? 投資?
- 競馬ってギャンブル? 投資?
- パチンコ(パチスロ)ってギャンブル? 投資?
これらの質問に答えられますか? 直感でいいので考えてみてください。
どうですか?
「競馬やパチンコはギャンブルだろ」
「FXはギャンブルだけど、株は投資だよ」
「どれもみんなギャンブルでしょ」
答えはどれも
投資になるし、ギャンブルにもなる
その理由を説明しましょう!
ギャンブルと投資の違い
「株やFXは投資」、「競馬やパチンコはギャンブル」って考えた人は、
なんとなくのイメージで捉えている可能性がありますね。
たしかに、競馬やパチンコは典型的なギャンブルと言えますが、
吉田の知り合いには、競馬で月々確実なリターンを得てる人もいますよ。
自分のやっていることが、「ギャンブル」なのか「投資」なのかは…
(1)コントロールできるか?
(2)投資に対するリターンがある
ってことなんです。
それぞれについてちょっと説明しますね。
コントロールできるか?
「コントロール」とは、自分の意志で変えられるモノを指します。
よく言われる最も確実な投資は「自分自身への投資」。
これはほぼ100%にちかいコントロールが得られてます。
たとえば、英会話の能力によって給料が違う会社に務めているなら、
「スピードラーニング」や「英会話教室」などで英会話を勉強することは
投資になりますね。
あなたは、勉強にかける時間も予算もコントロールできてます。
(いくら給料が上がるかはコントロール出来ないけど)
投資に対するリターンがある
「投資」というのは、「時間」や「お金」、「労働力」などのリソースを
投入して、なんらかの見返り(リターン)を得る行為です。
リソースを投入しても何のリターンも期待できないのであれば、
それは「趣味」です。
趣味は自分がスキでやるものなので、リソースを投入して苦痛を感じている
なら、それは「趣味」ですらないですね。
なんらかのリターンがあることは、投資を成立させるための重要な条件です。
コントロールできるものと出来ないもの
投資にしろギャンブルにしろ、なんらかのリターンを求めていることは
間違いない。リターンがないものは「趣味」。
ということは、「投資」と「ギャンブル」を分ける一番重要なものは、
どれだけコントロールできるか?
ということに絞られてきます。
話をわかりやすくするために、FXを中心に進めます。
まず、FXにおいてコントロールできるものと、出来ないものを
リストアップしますよ。
ここでは「コントロールできるもの」=「自分の意思で変えられるもの」
と考えてくださいね。
FXでコントロールできるもの
- エントリーのタイミング
- エントリーの方向
- 利確のタイミング(=ポジション保有時間)
- 損切りのタイミング(=ポジション保有時間)
- 損切りのpips数
- ポジションのサイズ
FXでコントロール出来ないもの
- トレンドの方向
- トレンドの値幅
- 提示されているレート
- 瞬間的な値動き
- 中長期的な値動き
- スプレッド・手数料
- 約定レート(スリップページ)
- 利確のpips数
- トレンドの開始ポイント
- トレンドの終了ポイント
- 天変地異、経済危機などによる急激なレート変動
FXトレードにおいて、ほとんどの人が狙ってるのは「キャピタルゲイン
(為替差益)」ですね。為替差益は、簡単にいえば…
いかに安く買って、高く売るか
ってことです。
理想は、「ど底値で買って、ど天井で売る」ことですが、それは自分が
コントロールできないです。成功しても「運がよかった」だけ。
自分でコントロールできるのは、エントリーやポジションクローズの
タイミングであり、損切りの幅、ポジションのサイズぐらいです。
あなたの都合で、「天井」や「底」を設定することは出来ないですね?
つまり、トレードの理想である「ど底値買いのど天井売り」は
「コントロール出来ないこと」なんです。
ここで典型的なギャンブルである「競馬」と比較してみましょうか?
競馬(ギャンブル)でコントロールできるもの
- 購入するレース
- 購入する馬券の種類
- 購入する馬
- 購入する点数(1レースあたりの予算)
- 1点あたりの賭け金
競馬(ギャンブル)でコントロール出来ないもの
- 的中時の配当(オッズ)
- 馬の着順
- 自分の買った馬に対するアクシデント(落馬、降着、失格、故障)
- 天候
- レース展開
競馬は「どの馬」を、「どの馬券」で「いくら買うか」は決められるけど、
実際にその馬が何着になるか、いくらの配当になるかまではコントロール
出来ない。競馬の理想は「1点で好配当馬券を的中させる」ってことだけど、それは「自分がコントロール出来ないこと」なんです。
一般的なイメージで言えば、「競馬=ギャンブル」で「FX=投資」なのかもしれないけど、FXで為替差益を狙いに行くってことは、利益の源泉がコントロール出来ないので…
どっちもギャンブル!
ってことです。
ギャンブルを投資に変えるには?
「投資」の条件として、「投資に対するリターン」があることをあげました。
これを単純に言うと、
いくら突っ込んで、
いくら戻ってくるか?
ということです!
投資に対するリターンを設定するには
「勝率と回収率が明確なルールを利用する」
「投資額(損失額)<リターン」 = 「損小利大」
が必要。
投資額(損失額)<リターンを作る
1回の投資の期間における「投資金額」を明確にします。
例えば、50万円の資金があるなら、これを種銭として考えてください。
50万円を1円でも多く上回れば、投資の条件を満たせます。
安全な投資の極端な例は「銀行金利」や「国債」。
これらは、銀行や国が破綻しない限り、必ず金利が乗って戻ってきます。
つまり、銀行預金も大きなくくりでは「投資」になります。
しかし、破綻するリスクが少ないほど、金利も低くなります。
バブルの頃は、「金利生活者」なんて言葉があったくらいですが、
今は銀行金利だけで生活するといったら、頭がオカシイと思われます。
期待するリターンが大きければ大きいほど、銀行預金のように安全で
お手軽な手は使えなくなります。
でも、一番大事なのは「投資額<リターンの流れを作り出す」ことです。
勝率と回収率が明確なルール
為替差益を狙ったトレードを投資に変えたい場合、一貫したルールが必要
になります。これは自動トレードやシステムトレードにかぎらず、
その他裁量トレードにも言えることですが、ある手法、ある人のトレードの「勝率」と「最低回収率」を明確にするのは、なによりも重要。
「勝率」はどの程度の割合でお金が回るかを示しています。
「回収率」は単純に「いくら突っ込んでいくら戻ってくるか?」です。
自分のトレードが「ギャンブル」ではなく、「投資」だと言い切るには
「勝率」と「回収率」が明確になっている必要があります。
この数字が明確で無いと、
100%ギャンブルになる
あなたは相場そのものをコントロールすることはできない。
だから、「お金をコントロールする」必要があるんです!
勝率と回収率が明確になっていれば、ある期間のリターンも求まります。
- リターンが得られるまでの期間=資金回収に必要な期間
- 必要な資金=種銭
- 最大リスク(資金がゼロもしくは、退場させられる確率)
- 最低リターン=期待値
これらが見えてきます。
実は、これって「資金管理」って言われてるものの「正体」です。
ロボの言葉にちょっと『ドキリ』としたりして…^^;