それってギャンブル?投資? あなたの勘違い

2013/01/24 カテゴリ:投資の基本
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それってギャンブル?投資?

突然ですが、みんなに質問!

  • FXってギャンブル? 投資?
  • 株ってギャンブル? 投資?
  • 競馬ってギャンブル? 投資?
  • パチンコ(パチスロ)ってギャンブル? 投資?

これらの質問に答えられますか? 直感でいいので考えてみてください。


どうですか?

「競馬やパチンコはギャンブルだろ」
「FXはギャンブルだけど、株は投資だよ」
「どれもみんなギャンブルでしょ」

答えはどれも

投資になるし、ギャンブルにもなる

その理由を説明しましょう!

 

ギャンブルと投資の違い

「株やFXは投資」、「競馬やパチンコはギャンブル」って考えた人は、
なんとなくのイメージで捉えている可能性がありますね。
たしかに、競馬やパチンコは典型的なギャンブルと言えますが、
吉田の知り合いには、競馬で月々確実なリターンを得てる人もいますよ。


自分のやっていることが、「ギャンブル」なのか「投資」なのかは…

(1)コントロールできるか?
(2)投資に対するリターンがある

ってことなんです。

それぞれについてちょっと説明しますね。

コントロールできるか?

「コントロール」とは、自分の意志で変えられるモノを指します。
よく言われる最も確実な投資は「自分自身への投資」。
これはほぼ100%にちかいコントロールが得られてます。


たとえば、英会話の能力によって給料が違う会社に務めているなら、
「スピードラーニング」や「英会話教室」などで英会話を勉強することは
投資になりますね。
あなたは、勉強にかける時間も予算もコントロールできてます。
(いくら給料が上がるかはコントロール出来ないけど)

投資に対するリターンがある

「投資」というのは、「時間」や「お金」、「労働力」などのリソースを
投入して、なんらかの見返り(リターン)を得る行為です。
リソースを投入しても何のリターンも期待できないのであれば、
それは「趣味」です。


趣味は自分がスキでやるものなので、リソースを投入して苦痛を感じている
なら、それは「趣味」ですらないですね。

なんらかのリターンがあることは、投資を成立させるための重要な条件です。

コントロールできるものと出来ないもの

投資にしろギャンブルにしろ、なんらかのリターンを求めていることは
間違いない。リターンがないものは「趣味」。

ということは、「投資」と「ギャンブル」を分ける一番重要なものは、

どれだけコントロールできるか?

ということに絞られてきます。


話をわかりやすくするために、FXを中心に進めます。
まず、FXにおいてコントロールできるものと、出来ないものを
リストアップしますよ。
ここでは「コントロールできるもの」=「自分の意思で変えられるもの」
と考えてくださいね。

FXでコントロールできるもの
  • エントリーのタイミング
  • エントリーの方向
  • 利確のタイミング(=ポジション保有時間)
  • 損切りのタイミング(=ポジション保有時間)
  • 損切りのpips数
  • ポジションのサイズ
FXでコントロール出来ないもの
  • トレンドの方向
  • トレンドの値幅
  • 提示されているレート
  • 瞬間的な値動き
  • 中長期的な値動き
  • スプレッド・手数料
  • 約定レート(スリップページ)
  • 利確のpips数
  • トレンドの開始ポイント
  • トレンドの終了ポイント
  • 天変地異、経済危機などによる急激なレート変動

FXトレードにおいて、ほとんどの人が狙ってるのは「キャピタルゲイン
(為替差益)」ですね。為替差益は、簡単にいえば…

いかに安く買って、高く売るか

ってことです。


理想は、「ど底値で買って、ど天井で売る」ことですが、それは自分が
コントロールできないです。成功しても「運がよかった」だけ。
自分でコントロールできるのは、エントリーやポジションクローズの
タイミングであり、損切りの幅、ポジションのサイズぐらいです。

あなたの都合で、「天井」や「底」を設定することは出来ないですね?


つまり、トレードの理想である「ど底値買いのど天井売り」は
「コントロール出来ないこと」なんです。


ここで典型的なギャンブルである「競馬」と比較してみましょうか?

競馬(ギャンブル)でコントロールできるもの
  • 購入するレース
  • 購入する馬券の種類
  • 購入する馬
  • 購入する点数(1レースあたりの予算)
  • 1点あたりの賭け金
競馬(ギャンブル)でコントロール出来ないもの
  • 的中時の配当(オッズ)
  • 馬の着順
  • 自分の買った馬に対するアクシデント(落馬、降着、失格、故障)
  • 天候
  • レース展開

競馬は「どの馬」を、「どの馬券」で「いくら買うか」は決められるけど、
実際にその馬が何着になるか、いくらの配当になるかまではコントロール
出来ない。競馬の理想は「1点で好配当馬券を的中させる」ってことだけど、それは「自分がコントロール出来ないこと」なんです。


一般的なイメージで言えば、「競馬=ギャンブル」で「FX=投資」なのかもしれないけど、FXで為替差益を狙いに行くってことは、利益の源泉がコントロール出来ないので…

どっちもギャンブル!

ってことです。

ギャンブルを投資に変えるには?

「投資」の条件として、「投資に対するリターン」があることをあげました。
これを単純に言うと、

いくら突っ込んで、
いくら戻ってくるか?

ということです!
投資に対するリターンを設定するには

「勝率と回収率が明確なルールを利用する」
「投資額(損失額)<リターン」 = 「損小利大」

が必要。

投資額(損失額)<リターンを作る

1回の投資の期間における「投資金額」を明確にします。
例えば、50万円の資金があるなら、これを種銭として考えてください。
50万円を1円でも多く上回れば、投資の条件を満たせます。

安全な投資の極端な例は「銀行金利」や「国債」。


これらは、銀行や国が破綻しない限り、必ず金利が乗って戻ってきます。
つまり、銀行預金も大きなくくりでは「投資」になります。


しかし、破綻するリスクが少ないほど、金利も低くなります。
バブルの頃は、「金利生活者」なんて言葉があったくらいですが、
今は銀行金利だけで生活するといったら、頭がオカシイと思われます。


期待するリターンが大きければ大きいほど、銀行預金のように安全で
お手軽な手は使えなくなります。


でも、一番大事なのは「投資額<リターンの流れを作り出す」ことです。

勝率と回収率が明確なルール

為替差益を狙ったトレードを投資に変えたい場合、一貫したルールが必要
になります。これは自動トレードやシステムトレードにかぎらず、
その他裁量トレードにも言えることですが、ある手法、ある人のトレードの「勝率」と「最低回収率」を明確にするのは、なによりも重要。

「勝率」はどの程度の割合でお金が回るかを示しています。
「回収率」は単純に「いくら突っ込んでいくら戻ってくるか?」です。


自分のトレードが「ギャンブル」ではなく、「投資」だと言い切るには
「勝率」と「回収率」が明確になっている必要があります。

この数字が明確で無いと、

100%ギャンブルになる

あなたは相場そのものをコントロールすることはできない。
だから、「お金をコントロールする」必要があるんです!


勝率と回収率が明確になっていれば、ある期間のリターンも求まります。

  • リターンが得られるまでの期間=資金回収に必要な期間
  • 必要な資金=種銭
  • 最大リスク(資金がゼロもしくは、退場させられる確率)
  • 最低リターン=期待値

これらが見えてきます。


実は、これって「資金管理」って言われてるものの「正体」です。

コントロールしていると思い込んでるだけで、
実際になにも出来ないものって結構あるよ。

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この記事に対するコメント

5 件のコメント

  • まつもと
    2013/01/24 15:12

    ロボの言葉にちょっと『ドキリ』としたりして…^^;

  • 2013/01/24 17:41

    気がついたらコントロールされてるほうが怖いですよ(笑)。

  • 私はコボラー
    2013/01/25 11:29

    初めまして、とても参考にさせて頂いております。
    特に前回の記事に書かれていた2段階シグナルは私はパラボリックですが、作成中でしたので、びっくりしました。
    今後の記事がとても楽しみです。
    では、次の記事もとても楽しみにお待ちしております(^-^)/

  • 私はコボラー
    2013/01/25 12:06

    初めまして、とても参考にさせて頂いております。
    特に前回の記事に書かれていた2段階シグナルは私はパラボリックですが、作成中でしたので、びっくりしました。今後の記事がとても楽しみです。
    では、次の記事もとても楽しみにお待ちしております(^-^)/

  • 2013/01/25 13:35

    私はコボラーさん
    パラボリックSARは昔研究していた時期もありました。
    オモシロイテクニカルだと思います。
    今後ともヨロシクお願いします。