機械とボクらが見ている世界には差がある
ウィルスバスターの誤検知の問題が解決してないけど、気を取り直して
記事を書いてきますね~。
ちなみに、サーバー運営会社に問い合わせたら、侵入された形跡は
ないみたいですので、ひとまず安心してください。
さて、うちのブログのメインテーマは、「プロトレーダーの思考をいかに
機械に落としこむか?」です。
吉田はプログラマなので、機械の視点で話をできるのですが、師匠(為替和尚)はあくまでもトレーダーの視点で話をしてきます。
プログラマは、機械(パソコン)を動かす視点を身につけているんですけど、師匠はあくまでも人間の視点でしか話ができないんです。
当たり前なんですけどね。師匠は「ヒト科ホモサピエンス」ですから。
でも、この視点の違いは、実は素人のトレーダーと、プロトレーダーの視点の違いに近いものがあるんです。
今回はそのことを書きたいと思います。
機械も素人も点でとらえる
ずばり、結論からいいますと、
(1)機械や素人はチャートを点でとらえる
(2)プロトレーダーはチャートを面でとらえる
という違いがあるんです! この時点で、「当たり前だ!」と感じた
人はポチ(ランキングクリック)だけ押して、ブラウザを閉じてください(笑)。
ちょっと話は変わりますが、みなさんはトレードルールを作っていますか?
作ってる? そうですよね。FXをはじめたばかりの人でない限り、みんなルールを作っていますよね。
でも、トレードルールを聞くと、こういうのが多いんですよ。
- ボリンジャーバンドの2σもしくは3σにタッチしていること
- MACDがクロスしていることを確認
- ストキャスティクスの%Kと%Dがクロスしていることを確認
- 1本前のローソク足の高値を抜けたらエントリー
いや、俺はMACDは使ってないよ、ボリバンはみてないよと反論される人もいると思いますが、そういう細かな違いは関係ないんです。
たいたい、トレードルールは? と聞くと、似たような答えが返ってきます。
上のようなルールは、あくまでもエントリー時の確認事項であり、これが全てではありません。
もちろん、インジケータやテクニカルの確認はプロトレーダーでもします。
師匠もしてます。でも、一般に言われているトレードルールは、あくまでチャートの一部だけを切り抜いているにすぎないんです。
ちょっと、チャートをみながら話をしますね。
ルールは、先ほどとほとんど同じで、
- ボリンジャーバンドの-3σタッチ
- ストキャスティックスが20%以下から、%Kと%Dのクロス
- 1本前の高値を抜けたらエントリー
とします。方向性を示すインジケータにはMACDを使い、色が青の時は、買い局面と判断させています。一言でいうと、「押し目買い」のポイントです。
どうですか? 今あげたルールは満たしてますか? ちょっとチェックしてくださいね。見えづらいけど、紫の線はボリバンの2σ、3σですよ!!
さて、答えです。
※クリックすると拡大されます。
あれれのれ~? エントリーポイントだけを見れば、買い局面にみえたポイントも、流れを見ると売り局面でした!!
引っ掛けるつもりも、おちょくるつもりもないですが、これでもルール通りなんです。でも、人が見ると、この局面で買いポジションを持つかといえば、違いますね。緩やかな買い局面が、売りに変わったと判断する人がおおいと思います。
なぜか?
横の流れを見ているからです!!
(エントリーの先のチャートが表示されているだけじゃないですよ)
縦横斜めの概念
公式サイトでも語っている「縦横斜め」の概念。説明を読めば「そんなの知ってるよ!!」と言われそうですが、ここに行き着くまでに、結構時間がかかっています。
機械は数字しか理解できません。為替のチャートもレートの値動きなので、元になってるデータは「Bid」と「Ask」の2つの数字だけです。チャートで利用しているレートは基本的に「Bid」です。証券会社の発注画面にある…
これです。そのうち、「Bid」の値動きだけをトレースして、始値、終値、高値、安値としてまとめたものがローソク足です。
チャートに表示されているローソク足も、元は数値(四本値)です。言い換えると点です。しかし、これをチャートにすると面に変わります。
吉田が最初にいった、機械や素人と、プロトレーダー(もしくは勝てている人)との大きな違いは、素人や機械が、チャートを点でしかとらえていないのに対し、プロは面としてとらえることが出来るのです。
人間はチャートとして表示されていれば、いやでもチャートの形、流れが目に入ってきます。しかし、機械の視点では、最初にみなさんに見てもらった「ある時点でのチャートの切り抜き」しか見えていないのです。
ここまで読むとちょっと疑問に感じませんか?
「あれ? 素人だって人間なんだから、機械とは違ってチャート全体は見えているだろ?」
するどい!! 人間だから、よほど狭い画面で見てない限り、チャート全体は見えているはずなんです。でも、その情報を認知し、生かしているかといえばまったく違うのです。
トレードルールというと、最初に上げたようにエントリー時の確認事項ばかりに目が行くので、自然とチャートを見る目も近視眼的になります。
本来見えている部分を、無意識のうちにカットして死角を作ってしまうのです。
機械はチャートの形がよくわかっていません。それはチャートを近視眼的にとらえ、点で見ているからなのです。
長くなりましたので、機械の視点と、縦横斜めの概念のからみについては、次回ということで!!
とても見やすいサイトで、内容もとても解りやすいです。これからの更新も楽しみにさせて頂きます。応援しておりますので、よろしくお願いします。