為替和尚が「プロ」をなのる理由

2012/12/17 カテゴリ:自動トレード開発奮戦記
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師匠(為替和尚)と初めて会ったのは、2009年6月の名古屋。

師匠は「自分のロジックを自動化できないか?」という悩みを抱え、
吉田は「きちんとしたFXの理論を教わりたい」という悩みを抱えてた。

こんな悩みを抱えた2人が、ひょんなことからパートナーとなり、4年以上も自動トレードシステムの開発に打ち込んでるわけです!

無題1

和尚はこの時点で、プロトレーダーとして成功しており、他のトレーダーよりも自分のエントリー根拠を明確に説明できる人でした。裁量トレーダーですけど、かなりシステムトレーダーよりの考え方をしている人だったのです。

 

でも、吉田が「この人と一緒にやる」と決意したのは、

他の人と決定的な違い

があったから! その決定的な違いとは?

すべてはここから始まった

2009年5月末。友人の「LP」さんと「ともワン」さんの紹介で、師匠とスカイプで初会合を済ませた。

 

「実際に会って話をしてみよう!」ということで、6月に中間地点である「名古屋」に集まることにした(吉田は東京、師匠は大阪在住)。

 

2009年6月後半の週末。梅雨の時期に入っていたため、この日も雨が降っていた。待ち合わせ場所には、LPさん、ともワンさん、その他名古屋在住の友人らが集まっていた。

 

師匠は車で来るので、到着はあと30分後という事だった。

 

この日の師匠は真っ白なスーツに、グラサンというどう見ても「現役の方」といういでたちで現れた。ビシッとした格好はこの時だけで、すぐにいつもの戦闘服(ジンベエ)に着替えてしまった。

 

挨拶もそこそこに、師匠は手慣れた様子でプロジェクターをセットすると、MT4のチャートを表示させて、自分のトレードルールの説明をはじめた。


この時の最大の目的は顔合わせだが、師匠のロジックが「プログラマの視点で自動トレードシステムとして成立するか?」 を判断することも含まれていたので、ビデオカメラを持ち込みで撮影をはじめた。
(ちなみに、今回はビデオからのキャプチャです)

チャートでルール説明

1分足でタイミングを取り、5分足の流れについていく。おなじみの手法はこの時から変わらない。当時のチャートは、現在のチャートより複雑だったという違いだけだ。

 

チャートを使った説明は30分におよんだ。明確なエントリー根拠、事例ごとの判断の仕方などを師匠は細かく説明した。これなら、ルールも明確なので、自動トレード向きだと吉田は判断した。

 

ルールの根拠がより明確という以外は、他のトレーダーの視点とあまり大きな違いはない。

 
しかし、師匠が休憩中にタバコを吸いながら言った何気ない一言が、度肝を抜かれた。

ボクは基本的に負けないです!

「はっ?! 何を根拠に?」吉田はすぐに思った。
師匠は、丁寧ではあるが、はっきりと力強い口調で、相当な自信をうかがわせた。

 

単に「自信過剰な人の寝言」であれば、為替和尚@FX寺子屋というサイトも立ち上がらなかったし、一緒にトレードシステムの開発をすることもなかっただろう。

ボクは負けません!

自分に自信のある人でも、こうはっきり言い切る人はなかなかいない。
休憩が終わると、師匠はホワイトボードに図を書きながら、負けない理由の説明をはじめた。

玉操作の説明をする為替和尚

エントリーに失敗しても、挟み込んで(両建て)まず損失を固定させる。
その後、長い時間軸で押し目になりそうなポイントで外し、損失を半分に減らす。
だから、ボクは失敗トレードしても負けへんで!

サバキという玉操作のやり方だった。

 

エントリーを語る人は多い。でも、失敗した時の損失の逃し方を語ったのは師匠が初めてだった。

仮に勝率が7割だったとしても、損を半分に減らせれば、勝率はアップする。だから、俺は負けないんや

現在は「プランB」と呼んでいる損失をいかに減らすかというシナリオである。リスクコントロールといえば、損切りくらいしか耳にしてないこの時期、深く納得させられた。

 

師匠は雑談を交えながら、人に説明出来るだけの明確なエントリー根拠はもちろんだが、一番大事なのは失敗した時のプランだと語ってくれた。

 

吉田も勝負の世界に身を置いていた人間なので、いかに損失を小さくするかという発想には共感を覚えた。

 

プランBの考え方は、セミナー屋には出来ない発想で、実際にトレードの現場で生き残るために編み出された技術である。師匠(為替和尚)は

本物のプロトレーダー

だと実感させられた瞬間であった。
実際のトレードでも、いかに損失を抑えるかというのは、最重要課題である。師匠は、会ったその日にそのことの重要性を、他のトレーダーが口にしない手法で言ってのけた。

 

「損失を抑える技術」というのは、まさに相場で生き残っていくための術であり、プロとして備えていなければいけない資質である。

 

この名古屋での会合を皮切りに、「プロトレーダーの思考を完全に機械に落とし込んだ自動トレードシステム」の開発がスタートするのである。

最近はジャージが多いみたいデス

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この記事に対するコメント

2 件のコメント

  • jedi
    2012/12/20 08:57

    「為替和尚さん、凄い」の一言です。
    凄い方は、互いに引き寄せあうんですね。

  • 2012/12/21 11:45

    師匠はすごいですよ。4年半前にすでに玉操作を実践してリスクを限定することをしていましたから。師匠いわく、「大きい玉でトレードするなら、サバキが出来ないといけない」といっていました。
    1pips=1万円の世界の勝負ですから。

    師匠と行き着いた答えや、この2人がどうして「仲間」になっていったかも、今後記事にしていくつもりなので、楽しみにしていてください。